国内の沈静化と隣国での再発ミャンマーでは3月上旬に中部の第二の都市マンダレーとその近くのサガン地域で高病原性鳥インフルエンザ(AI)が発生し、鶏やウズラの死亡が確認され、独立行政法人国際協力機構(JICA)や国連食糧農業機関(FAO)などの協力の下に、家きんの移動制限や市場の閉鎖を行うとともに感染が疑われる家きんなどの処分を行った。処分羽数の国際獣疫事務局(OIE)への報告によれば、鶏とウズラ合わせて44万7千羽となっており、そのほかに鶏卵とウズラの卵が4万個処分されたとされている。4月初旬がAIの最終発生となっており、下旬には家きんの移動制限などの措置の解除が行われ、現在までのところ再発は確認されていない。また人的被害は発生していないとされている。 携帯電話による監視インフラの整備このような中、ミャンマー畜水省は、先にAIが発生したマンダレー市とサガン地域において、携帯電話によるAI監視網の構築を計画しており、AIの被害を受けた養鶏業者などに対して通常250万チャット(21万3千円:1チャット=0.085円(実勢レート))する携帯電話を155万チャット(13万2千円)で購入可能にし、獣医などAIの防疫に関係する者との通信インフラを整備するとしている。この事業は国際機関の専門家のアドバイスの下、郵政省の協力によって実施された。この値下げ販売は6月から始められているが、最終的に合計600台の携帯電話を養鶏業者に普及させたいとしている。
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