● ● ● トウモロコシの作付意向面積は63年ぶりの高水準 ● ● ●
米国農務省(USDA)が3月30日に発表した農作物の作付意向調査によると、2007年のトウモロコシの作付意向面積は前年を15.5%、前々年を10.6%上回る3,661万ヘクタールとの見通しであり、1944年に記録した3,865万ヘクタール以来の高水準になるとしている。
トウモロコシの生産上位5州(全米の約6割を占める)を見ると、ミネソタ州を除き各州とも二ケタの伸びを示し、上位5州全体では前年を11.4%上回る。この5州にサウス・ダコタ州、ウィスコンシン州、カンザス州、オハイオ州、ミネソタ州を加えた上位10州を見ても、サウス・ダコタ州を除き二ケタの伸びを示している。特にイリノイ州とミネソタ州の作付意向面積は、過去最高となった。
また、アーカンソー州は、作付面積は小さいものの、前年を194.7%上回り、全米一の伸び率となった。
表1 トウモロコシの作付面積全米上位5州の推移
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資料:USDA(NASS)「Prospective Plantings」March 2007
注:2007年は生産者の作付意向面積、シェアは2006年の実
績に基づく。
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● ● ● 大豆の作付意向面積は前年を11.1%下回る ● ● ●
一方、大豆の作付け意向面積は、前年を11.1%下回る2,717万ヘクタールとの見通しであり、96年以来の低水準が予測されている。減少はコーンベルト地帯にわたって見られ、大豆の生産上位5州(全米の約5割を占める)では前年を11.1%下回った。
表2 大豆の作付面積全米上位5州の推移
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資料:USDA(NASS)「Prospective Plantings」March 2007
注:2007年は生産者の作付意向面積、シェアは2006年の実績に基づく。
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● ● ● トウモロコシの作付けに他作目からの転作が進む ● ● ●
バイオエタノール生産などを背景としたトウモロコシ価格の高騰から、多くの生産者がトウモロコシの作付けを増やすと予想され、その分コーンベルトおよびグレートプレーンズ地帯では大豆、また、ミシシッピ・デルタおよび南東部地帯では綿花やコメの作付面積の減少によって相殺されると見込まれている。こうした「コーンラッシュ」は、全米のほぼすべての州の傾向である。
全米作付面積の推移
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資料:USDA(NASS)
注:2007年は生産者の作付意向面積
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