ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成9年3月4日号(通巻280号)


ミルクマーク、生乳販売価格が低下(full story)

【ブラッセル駐在員  池田  一樹  2月27日発】 イギリスのミルクマーク
(MM)は本年4月以降の生乳販売契約を入札により取り決めた。最近のポンド
高および先高感を背景に、販売価格は前回(96年7月)より約1割低下し、契
約数量も予定数量を下回った。MM発足後高水準で推移してきた販売価格は、発
足前の水準に戻ったこととなる。

米国、牛ひき肉に骨等が混入で指導強化へ(full story) 【デンバー駐在員 藤野 哲也 2月27日発】 米国農務省(USDA)は、 このほど、骨肉分離機から製造された牛ひき肉の一部に骨の混入があったとの調 査報告書をまとめた。このことによる衛生上の問題はないとみられているが、牛 海綿状脳症(BSE)問題への関心が高まっていることから、USDAでは、パ ッカーの指導強化に乗り出すこととなる。
豪州養豚産業、一戸当たりの飼養規模が拡大(full story) 【シドニー駐在員 石橋 隆 2月26日発】 豪州の養豚産業は、牛肉産業や酪 農産業と異なり、生産量のほとんどを国内消費に向けており、全生産量に占める 輸出入量は数パーセントを占めるに過ぎない。従来の養豚農家は酪農などの副業 的な位置付けにあったが、近年は一戸当たりの飼養規模も急速に拡大し、専業化、 大規模化が進んでいる。
インドネシア、国内酪農の保護を強化(full story) 【シンガポール駐在員 山田 理 2月27日発】 インドネシア政府は、国内 の生乳生産の拡大を図るため、97年上期のミルクレシオの引き下げを決定した。 世界が貿易自由化の方向に激しく動いている中で、非関税の国内農業保護制度に 対する風当たりは厳しさを増している。ミルクレシオによる保護の下、国内酪農 の生産基盤の確立を進めるインドネシアに、残された時間は少ない。
元のページへ戻る
www.lin.gr.jp