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ブラジルの牛肉生産、99年は増加の見通し



【ブエノスアイレス駐在員 浅木 仁志 10月21日発】タイ政府は、99年後
(9〜12月)脱脂粉乳の輸入枠25,701トンの配分をブラジルの牛飼養頭数
は1億5千万頭で、うち乳用牛は2,870万頭である(98年)。約1億2千万頭
の肉用牛は、ゼブー(通称こぶ牛と呼ばれるインド牛で約27品種ある)同士の交
配種(例えばブラーマン種など)、ゼブーとヨーロッパ系品種の交雑種、ヨーロッ
パ系品種同士の交配種などがあり、品種は多様である。家畜の内訳は、成牛(雄)
1.5%、成牛(雌)32%、雌牛(未経産牛を含む)18.7%、去勢牛22.
3%、子牛25.5%である。99 年の飼養頭数は1億5千1百万頭と推定され
ており、過去10年間の飼養頭数に大きな変動はない。 

 と畜頭数は、90年の2,520万頭(雌牛と畜率42%)から92年は3,03
0万頭(同46%)に増加、以後おおむねこのレベルで推移。98年は、と畜頭数
が3,090万頭(同41%)、枝肉生産量が642万トン。99年は、それぞれ3
,200万頭(同41%)、667万トンと推定されている。

 年間1人当たりの牛肉消費量(枝肉ベース)は、近年減少傾向で推移し、98年
は38kg、99年は37kgと推定されている。しかし、過去10年間で人口は着実
に増加しており、牛肉消費量(枝肉ベース)は90年の522万トンから98年は
613万トンに増加し、99年は608万トンと推定されている。
 
 近年の特徴は、フィードロット肥育または穀物給与などを取り入れた集約的放牧
肥育で生産された肉牛頭数が顕著に伸びていることである。98年はフィードロッ
ト由来が142万頭、放牧主体で穀物を補助飼料とするのが185万頭、越年生牧
草を利用した冬期間の放牧肥育(特にリオグランデドスル州における)が129万
頭、合計約456万頭であった。と畜頭数に占めるこれらの割合は、90年の5%
から98年の15%と顕著な伸びを示しており、99年は470万頭が何らかの形
で穀物または集約的な放牧で肥育されると推定されている。

http://lin.alic.go.jp/alic/week/1999/oct/wpe1.jpg (16439 バイト)

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