ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成11年10月26日号(通巻410号)


EUの拡大へ向けた動きについて(full story)

【ブラッセル駐在員 島森 宏夫 10月21日発】EU委員会は、加盟申請が出
されている6ヵ国(ブルガリア、ラトビア、リトアニア、マルタ、ルーマニア、ス
ロバキア)について、2000年に加盟交渉を開始すべきとの提言を公表した。こ
の提言は、12月のEU理事会で討議される予定である。


WTO上級委、カナダの乳価制度を輸出補助金と裁定(full story)

【デンバー駐在員 樋口 英俊 10月21日発】世界貿易機関(WTO)上級委
員会は10月13日、米国およびニュージーランドの提訴を受けて争われてきたカ
ナダの乳価制度について、輸出補助金と認定し、WTO協定違反としたWTO紛争
処理小委員会(パネル)の判断を支持する旨の裁定を下した。


豪州フィードロット、トップ20(full story)

【シドニー駐在員 藤島 博康 10月21日発】このほど、豪州食肉家畜生産者
事業団(MLA)は、フィードロットの上位20社を公表した。豪州のフィードロ
ット産業は、わが国の牛肉自由化などを背景に80年代中頃から急速に発展した。
当初は日本向け輸出需要がほとんどだったが、近年、国内需要が順調に拡大するに
伴い、産業としての認知度も大きく向上した。


需給緩和の中、脱脂粉乳の後期配分枠を発表(タイ)(full story)

【シンガポール駐在員 外山 高士 10月21日発】タイ政府は、99年後期分
の脱脂粉乳の輸入枠配分を発表した。乳製品メーカーにとって、脱脂粉乳の輸入枠
は生産コストの削減に必要不可欠であるが、生産者は、メーカーの生乳の買い控え
により、需給が緩和しているとして、この配分に反対していた。このため、政府で
は学乳用の特別買い付けを行うなど、その対応に追われている。


ブラジルの牛肉生産、99年は増加の見通し(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 浅木 仁志 10月21日発】ブラジルの牛飼養頭数
は1億5千万頭で、インド(約3億頭)に次ぎ世界2番目の地位を占め、米国(約
1億頭)をもはるかにしのぐ。牛肉生産量(枝肉ベース)は、98年が642万ト
ン、99年が前年比3.9%増の667万トンと推定され、生産された牛肉の多く
は国内消費に向けられる。最近は、フィードロットでの肥育や穀物給与などを取り
入れた集約的放牧肥育で生産される肉牛頭数が顕著に伸びている。

 

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