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亜国農牧庁、01/02年度の農作物作付予測を発表


【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 10月18日発】アルゼンチン農牧水産食糧
庁(SAGPyA)はこのほど、2001/02年度(作目ごとに期間が異なる、作物市
場年度)における主要な穀物および油糧種子(小麦、トウモロコシ、大豆、ヒマワ
リの4作目)について10月12日現在の作付予測を発表した。

 これによると、これら4作目の作付総面積は、前年度比5.3%増の2,353万ヘクタ
ールと予測されている。SAGPyAによる2001/02年度における小麦、トウモロ
コシ、大豆の作付予測などの概要は以下のとおりである。

(小麦)
 2001/02年度の作付面積は705万ヘクタールと前年度を8.5%上回った。これは、
史上2番目に多い作付面積である。この増加要因として、生産農家が小麦価格の上
昇を期待したこと、遺伝子組み換え(GM)大豆と不耕起直播技術の導入により小
麦−大豆の2毛作が増加していることなどが挙げられる。小麦の作付けは、9月28
日時点で100%終了している。なお、2001/02年度の収穫量は、前年度比14.0%増
の1,820万トンと見込まれている。

(トウモロコシ)
 2001/02年度の作付面積は、前年度比8.6%減の305万ヘクタールと予測されてい
る。これが実現すると、2年連続の減少となる。この減少は、生産農家がより収益
性の高い大豆を選択する傾向を強めているためとされるが、こうした要因に加え、
トウモロコシの作付期における降雨過多が大きく影響しているとしている。今後の
天候次第では、作付面積がさらに減少する可能性も生じている。10月12日現在の作
付進ちょく率は、前年同期と比べ5ポイント低下し27%となっている。特に、トウ
モロコシ生産の主力地帯であるブエノスアイレス州の進ちょく率は、12%で前年同
期と比べ28ポイント低下しており、作付けに大幅な遅れが見られる。また、全国に
おけるGMトウモロコシの作付面積比率は、12%程度と推定されている。なお、20
01/02年度の収穫量は、前年度比8.8%減の1,400万トンと見込まれている。

(大豆)
 2001/02年度の作付面積は、過去最高となった前年度を6.3%上回る1,120万ヘク
タールと予測されている。これは、作付けに当たり競合関係にある他の作物に比べ
大豆のコスト低減効果が大きいこと、大豆の作付けは、例年、10月半ば頃から始ま
るが、降雨過多による影響でトウモロコシの作付けに遅れが生じている地域におい
て、大豆へのシフトが見られるためとしている。また、GM大豆の作付面積比率は
85〜90%程度と推定されている。なお、2001/02年度の収穫量は、過去最高を記録
した前年度を6.9%上回る2,800万トンと見込まれている。
           アルゼンチンの主要農作物の生産統計

作目

小  麦 トウモロコシ 大  豆
項目 99/00 00/01 01/02 99/00 00/01 01/02 99/00 00/01 01/02
作付面積(千ha) 6,300 6,497 7,050 3,680 3,338 3,050 8,790 10,540 11,200
単収(トン/ha) 2.5 2.5 2.6 5.4 5.6 5.6 2.3 2.5 2.6
生産量(千トン) 15,300 15,960 18,200 16,800 15,350 14,000 20,200 26,200 28,000
輸出量(千トン) 10,811 11,200 12,200 11,950 10,000 9,200 4,118 7,600 7,500
輸出比率(%) 71 70 67 71 65 66 20 29 27
注)2001/02は予測値。データはアルゼンチン農牧水産食糧庁とコンサルタント情報から作成。



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