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フィードロット、トップ20を発表(豪州)


【シドニー 粂川 俊一 5月16日発】豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)はこ
のほど、昨年のフィードロット上位20社を発表した。93年に初めて行われたこのラ
ンキングは、以後、98年、99年にも実施され、今回は2年ぶりの4回目となるもの
である。

 ランク付けは2001年(暦年)における出荷重量(推定枝肉重量)と収容能力に基
づき(出荷重量と収容能力の重み付けは2:1)会社単位で行われたが、第1位は
米国資本のオーストラリア・ミート・ホールディングス(AMH)社で、4施設合
計で6万トンを超える出荷量を記録するとともに、93年以来のトップの座を堅持し
た。

 第2位には、日系資本のオーキィ・ホールディングス社が単一施設としては最高
位に入り、第3位には同じく日系資本のロックデール・ビーフ社が続き、それぞれ
1つずつ順位を上げた。

 そのほか、上位陣では、エルダース社から1施設(Goonoo Feedlot)を買収した
オーストラリアン・アグリカルチュラル・カンパニーズ(AACo)社が第5位で
登場し、マヨラ・フィードロット社とスミスフィールド・フィードロットが大きく
順位を上げている。

 上位20社を前回99年と比較すると、2001年における豪ドル安と豪州産牛肉への強
い需要による記録的な牛肉生産を背景に、全体で33%増の86,577トンも出荷重量を
増加させている。中には50%を超える出荷増を記録したフィードロットが6社もあ
った。

 収容能力については、前回と比較すると約3.3%増と大きく増加はしなかったが、
稼働率は、2001年末現在で86%と高い水準を示し、90%を超える稼働率を9社で記
録したとされる。この高い稼働率については、日本の牛海綿状脳症(BSE)発生
による影響が反映し、年末において出荷が滞留したものとMLAでは推測している。

 市場仕向けについては、過去着実に増加してきた国内市場向けは前回の33%から
34%とさほど大きな変化は見られず、国内と輸出の市場シェアは維持された。

 なお、MLAでは、輸出向けの飼養管理面について言及しており、短期肥育(10
0〜150日)と長期肥育(200〜300日超)が2つのフィードロット生産システムとし
て実施されていたと推定している。

フィードロット上位10社
2001
ランク
99
ランク
会社名 施設数 収容能力(頭) 出荷頭数
(頭/年)
出荷重量
(トン/年)
1 1 Australia Meat Holdings Pty Ltd 4 96,500 172,173 61,810
2 3 Oakey Holdings Pty Ltd 1 75,000 90,000 40,500
3 4 Rockdale Beef Pty Ltd 1 50,000 90,000 36,900
4 2 Elders Ltd 2 38,000 106,031 30,080
5 - Australian Agricultural Company Limited 1 17,500 64,740 19,927
6 13 Smithfield Feedlot 1 14,500 61,225 17,523
7 19 Myola Feedlot Pty Ltd 1 14,500 52,350 15,286
8 5 Rangers Valley Cattle Station Pty Ltd 1 24,000 24,000 9,840
9 11 Aronui Feedlots Pty Ltd 1 15,000 45,000 13,420
10 - Cargill Foods Australia 1 14,000 43,000 13,760
資料:MLA「FEEDBACK」2002年4月号
 注:出荷重量は推定枝肉重量。


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