ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成14年5月21日号(通巻531号)


EU委、各国関係者との農業・食品政策対話を終了(full story)

【ブラッセル 島森 宏夫 5月16日発】EU委員会は5月13日に、関係者との農
業・食品政策に関する意見交換会の最終回を実施した。これまで1年に渡り各国で
行われた一連の意見交換では、農業の多面的機能、社会・経済・環境的に持続可能
な農業の重要性、消費者の信頼回復に向けた欧州食品安全機関への期待などが改め
て確認された。


USDA、食肉工場などの食品安全性確保の指針を公表(full story)

【ワシントン 樋口 英俊 5月16日発】米農務省(USDA)食品安全検査局
(FSIS)は先ごろ、食肉、家きん肉、鶏卵などの製品を生産する工場における
食品安全性確保(Food Security)のためのガイドラインを公表した。米国では、
昨年9月の同時多発テロ発生以降、国土安全保障の一環として、食品の安全性確保
が重要課題となっており、今年1月には米保健社会福祉省(HHS)食品医薬品局
(FDA)から食品関連業界に対する同種のガイドラインが発表されているが、今
回は FSISの所管である食肉工場などの特定のニーズに対応して作成されたも
のである。


フィードロット、トップ20を発表(豪州)(full story)

【シドニー 粂川 俊一 5月16日発】豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)はこ
のほど、昨年のフィードロット上位20社を発表した。93年に初めて行われたこのラ
ンキングは、以後、98年、99年にも実施され、今回は、2年ぶりの4回目となるも
のである。第1位は米国資本のオーストラリア・ミート・ホールディングス(AM
H)社で、4施設合計で6万トンを超える出荷量を記録するとともに、93年以来の
トップの座を堅持した。


消えかかる乳製品工場の灯(カンボジア)(full story)

【シンガポール 小林 誠 5月16日発】カンボジアで唯一の乳製品工場を有する
ネスレ・カンボジア社は、今年4月、同社の加糖クリーマーの製造ラインを閉鎖し
た。同社はこれまで、脱脂粉乳、パームヤシ油、砂糖、ラクトースといった輸入原
料に水を添加し、缶入りのフィルド・クリーマーを年間約2万6千トン程度製造し、
ほぼ半分を国内市場で販売していた。同社では、同国の市場潜在力は大きいとしな
がらも、現状では国内生産で隣国タイからの輸入品に競合するのは困難であるとし
ている。


アルゼンチンで2002年酪農乳業展が開催(full story)

【ブエノスアイレス 玉井 明雄 5月15日発】2002年酪農乳業展(MERCO LACTEA 
2002)が5月9日〜12日、アルゼンチンの酪農の中心地であるコルドバ州サンフラ
ンシスコ市で開催された。この乳業展は、同国の有力酪農雑誌社であるインフォル
タンボ(INFORTAMBO)社と2大新聞社の一つであるラナシオン(LA NACION)社が
共同で開催したもので、今年で2回目となる。

 

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