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米国の消費者が食肉の購入に要する時間は4分間


【ワシントン 渡辺 裕一郎 9月12日発】先ごろ、米国の流通業界誌「スーパ
ーマーケット・ニュース」に、国内の消費者における食肉の購買行動に関する調
査結果が掲載された。

  これは、豚肉チェックオフ事業(販売金額の0.45%が原資)を実施する全国豚
肉ボード(NPB)が昨年から今春にかけて、国内3都市におけるスーパーのセルフ
サービス用ケースの前で実際に食肉を買い求めている消費者を観察し、聞き取り
を行った調査に基づくものである。NPB はこれを、従来のようなアンケート調査
などの手法とは異なる先駆的な調査であるとしている。
 
  それによると、消費者は、ケースの前で食肉の購入を決定するまでに平均4分
間を要しており、これは他の商品売り場においてかかる時間の4倍に相当すると
いう。

  こうした消費者の86%は、最初から食肉を購入する予定でスーパーに足を運ん
でいるが、その多くが売り場に着くまで、どのようなカットの肉を買うかまでは
決めておらず、数多くの種類の精肉パックが並ぶケースの前では、82%の消費者
が、商品を手に表示内容などを確認しながら、あれこれ品定めをしていたとされ
る(聞き取りを行った消費者のうち、実際にケースの前で初めてどの畜種の食肉
を買うかを決めたと答えたのが26%、同じく具体的なカットを決めたのが35%で
あったという結果が出ている)。

  一方、食肉以外の食料品売り場でそのような品定めをしている消費者は、わず
か15%であったとされており(大半の人は商品を手に取ってすぐカートに入れた
ということになる)、消費者にとって、購入すべき食肉の選択の幅がいかに大き
く、また、それを決定するのがいかに難しいかがうかがえる結果となっている。
 
  また、消費者における食肉の選択に当たってのキーポイントは、値段、外観、
品質、そして味であるとされているが、加えて、本調査によれば、これら消費者
の73%が販売広告によって、87%が店内のディスプレイによって、69%が陳列棚
の表示によっても左右されると回答している。
 
  このような調査結果を踏まえ、NPBは、以下のような見解を明らかにしている。

  @ 消費者が食肉購入に充てる時間は年間で平均 3.5時間に上るため、こうし
      た時間を短縮させることによって、スーパー側は顧客の獲得と収益性を高
      めることが可能。

  A 消費者への(効果的なアドバイスなどの)手助けを通じて、消費者が食肉
      を選択する上での負担を軽減することが重要。

  B 品質や斉一性などの商品特性に関する情報を補う上で、商品の包装や表示
      をできるだけ効果的に活用することが重要。

  C 食肉の購入に当たって、90%以上の消費者は(スーパー側に)手助けを求
      めたりはしていないので、セルフサービス用ケース(ディスプレイなど)
      はできるだけ消費者が親しみやすいものにすべき。

  






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