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EUの豚飼養頭数はほぼ前年並み


豚肉生産量(と畜頭数)はほぼ前年並み
 イギリス食肉家畜委員会(MLC)は4月11日、EU統計局の資料に基づく、
2002年12月におけるEUの豚飼養頭数を発表した。これによると、総飼養頭数
は、ほぼ前年並みの(前年比0.6%減)の1億2,146万頭となっている。このこ
とは、本年2月にEU統計局が公表した2002年4〜6月時点の調査(同0.8%
減)と同様に、EUの豚肉生産の減少傾向が続いていることを示すものではあ
るが、その程度は小さくなっており、比較的安定した生産が続けられているこ
とを表している。

  主要生産国について見ると、スペイン、オランダなどで頭数が減少している。
中でも、スペインにおいては、2001年12月には前年を大幅に上回っていたが、
2002年には減少に転じている。一方、デンマークおよびドイツではほぼ前年同
、イタリアで大幅に増加している。

  種類別に見ると、繁殖用雌豚頭数、離乳子豚頭数は、それぞれ前年比0.1%
の増加、同0.1%の減少とほぼ前年並みであったが、その他(肥育豚等)が同
0.9%の減少となっている。

  また、と畜頭数については、2003年はオランダ等で大きく減少するものの、
デンマーク、ドイツなどで増加が予測されていることから、EU全体としては
ほぼ前年並み(前年比0.6%減)の2億93万頭と予測されている。

  日本への豚肉の主要輸出国であるデンマークについて見ると、繁殖雌豚頭数
が増加(前年比2.0%)、離乳子豚頭数がほぼ前年並み(同0.5%減)となって
いることから、2003年のと畜頭数は、1.4%の増加が見込まれている。



民間在庫補助対象豚肉の出荷始まる

 また、MLCは、2002年12月に約4年ぶりに実施されたEUの民間在庫補助
(APS)の対象となった豚肉の出荷が4月から始まると伝えている。MLC
によればAPSの対象となった豚肉の数量は全体で約11万2千トンであり、そ
のうちデンマーク産が約5万トンと全体の44.4%を占めた。EUの豚肉管理委
員会に提出された出荷計画(契約内容から推定される出荷時期)では、4月に
は約3千トン(うちデンマーク産約2千トン)、5月に約6千トン(同約600
トン)、6月には約1万8千トン(同約7千トン)、7月には約3万6千トン
(同約2万1千トン)がそれぞれ出荷されることとなっている。なお、実際の
出荷時期・量は、各事業者等の判断により一定の条件のもとで変更できること
となっている。


【ブラッセル駐在員 関 将弘 4月15日発】

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