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イギリスのソーセージは塩が多め


イギリスの88%の家庭で食されているソーセージで調査
  イギリス食品基準庁(FSA)は9月3日、同国で一般に販売されているソー
セージに含まれる塩、脂肪などの量について調査した結果を発表した。これによ
ると、イギリスのソーセージに含まれる塩は、依然多めであるいう結果であった。
 
  一般的に、塩分の高い飲食物を摂取し続けると、高血圧、心臓病になるリスク
が高くなる。そこでFSAは、イギリスの飲食物の中に塩分がどれだけ含まれて
いるかを調査することとした。ソーセージは同国の88%の家庭で一般的に食べら
れていて、また、塩分を適度に含んでいる食材であることから飲食物中の塩を調
査するには最適な食材と判断された。


 
10のカテゴリー65種で調査

  本調査は、ソーセージの肉の含有率などにより「プレミアム」、「高品質」、
「標準」など10段階のカテゴリーに分け、イギリスで一般的に売られているソー
セージ合計65種を対象に実施した。これらの含有量を比較検討するため、調理後
に約80グラム相当となるソーセージ2本分を使用し成分分析を行った。

 イギリスで栄養に関する助言を与え、政府機関をサポートする栄養科学助言委
員会は2003年5月、1日当たりの塩摂取量の基準を世代別に6段階に分け発表し
た。これによると、11歳以上の1日当たりの塩摂取量は6グラムが適当である。
また、脂肪については、同国の栄養調査で、1日当たりの脂肪摂取量は、成人男
性で95グラム、成人女性で70グラム、平均で82.5グラムが適当であるとされた。

ソーセージ2本に1日の標準塩摂取量の40%が含有

 「標準」のカテゴリーに区分されたソーセージ中の塩の量は、1日当たりの標
準塩摂取量の40%に相当する2.4グラムであり、前回調査を行った91年の2.2グラ
ムから、0.2グラム増加したものであった。カテゴリー別では「高品質」が最も
低く同25%の1.48グラムであった。しかし、全体的に見ると、塩の量は、前回調
査と比べ、11%減少している。FSAは、塩分含量の少ない低脂肪ソーセージが
増加したことをこの理由としてあげている。

  脂肪については、「高品質」のカテゴリーで1日当たりの標準脂肪摂取量の24
%に相当する20.2グラム、「低脂肪」のカテゴリーでは、同6%の4.9グラムで
あった。調査したソーセージの脂肪の平均量は前回調査と比べ、25%減少してい
る。

 また今回の調査で、肉の含有率と製品の表示と比較することも行われた。EU
では、本年7月1日から肉の表示が厳格となり(海外駐在員情報585号参照)「○
○肉」と表示できる脂肪および結合組織の最大含有率が定められた。これは、例
えば豚では、製品中に脂肪の含有率が30%以上含まれている場合は、原材料の表
示を「豚肉、豚脂肪」としなければならない。今回の調査では、この含有率を超
過しているものが、脂肪で15種、結合組織で23種あり、表示の変更が行われるも
のと考えられる。

  FSAは、この調査結果を踏まえ、塩、脂肪摂取量の減量方法をホームページ
に掲載している。また、小売、製造の段階でも減塩する方法について、塩の含有
量の表示の改良を現在専門家とを交えて検討中である。

FSAホームページアドレス

http://www.foodstandards.gov.uk

【ブラッセル駐在員 山ア 良人 9月11日発】

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