ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成15年9月16日号(通巻594号)


イギリスのソーセージは塩が多め(full story)

【ブラッセル駐在員 山ア  良人 9月11日発】 イギリス食品基準庁(FSA)
は9月3日、同国で一般に販売されているソーセージに含まれる塩、脂肪などの
量について調査した結果を発表した。一般的に、塩分の高い飲食物を摂取し続け
ると、高血圧、心臓病になるリスクが高くなる。そこでFSAは、イギリスの飲
食物の中に塩がどれだけ含まれているかをソーセージで調査した。これによると、
イギリス調理後に約80グラム相当となるソーセージ2本分に含まれる塩の量は、
1日当たりの塩摂取量の基準である6グラムの40%に相当する平均 2.4グラムと
多めであるという結果であった。

米農務省、今後のメキシコの鶏肉需給を予測(full story)

【ワシントン駐在員 道免 昭仁 9月10日発】 米農務省海外農業局(USDA/FAS)
はこの程、メキシコ鶏肉産業の状況と今後の需給予測を公表した。2004年(通年
ベース)の鶏肉生産量は、人口増加と他の牛・豚肉などに対する価格優位性など
を背景に前年比5.0%増の241万2千トンに達するとし、米国からの「もも肉」を
中心とする鶏肉輸入量も前年比4.9%増の27万7千トンになると予測している。加
えて、今後の鶏肉産業の構造について、生産から処理加工部門における垂直的調
整と企業の寡占化が進展したとしている。


豪、中国と農業分野での協力関係を強化(豪州)(full story)

◎ ボンラック、フォンテラによる再建案の採用を正式決定

【シドニー駐在員 井上 敦司 9月11日発】豪州連邦政府のトラス農相と中国
の杜青林農相(Du Qinglin Minister of Agriculture)は9月4日北京で会談し、
同日、農産物貿易を含む農業分野で両国の協力関係を強化することに合意したと
共同で発表した。また、報道によると、両国の衛生植物検疫(SPS)協定締結
への作業部会設置についても合意した模様である。豪州と中国間の貿易量は近年
着実に増加しており、食肉関係でも、中国側の食肉輸入規則が最近改正されたほ
か、中国との合弁企業を持つ一部乳業組合が中国へのチーズ輸出を開始するなど、
農業分野でも中国との貿易関係の重要度が増してきている。

微増ながら成長が続く農畜産業(フィリピン)(full story)

【シンガポール駐在員 小林 誠 9月10日発】 フィリピン農務省の発表によれば、
2003年上半期の農畜水産業の総生産額は前年同期比2.4%の微増となった。農務
省は、農作物主産地で干ばつや台風の影響があったわりには満足のいく成長率で
あったと述べているが、同国の主作物である米は全体に占める比重が年々低下す
る傾向が続いている。これとは対照的に、養豚と養鶏は年々生産額が増加し、同
国農畜水産業の牽引車としての役割を果たしているが、安い中国産豚肉とのあつ
れきを生じるなど、今後に問題を残している。

アルゼンチン北部で豚に口蹄疫発生(full story)

◎ SENASA新総裁が就任

【ブエノスアイレス駐在員 犬塚 明伸 9月10日発】 アルゼンチン農畜産品衛生事業
団(SENASA)は9月5日、同国で口蹄疫発生が確認されたことを国際獣疫
事務局(OIE)に報告した。発生は同国北部のサルタ州内、ボリビアとの国境
40キロメートルに位置する農場で飼養されていた豚で、発症頭数は18頭、SEN
ASA中央研究所の診断の結果ウイルスは血清型Oとなっている。
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