ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成16年8月31日号(通巻639号)


◎EFSA、BSEの地理的リスクの再評価結果を公表 (full story)

【ブリュッセル駐在員 関 将弘 8月25日発】 欧州食品安全機関(EFSA)は8月20日、豪州、カナダ
、メキシコ、米国など7カ国における「BSEの地理的リスク(GBR:Geographical BSE Risk)」の再
評価結果を公表した。豪州の評価は前回と同じであるが、カナダおよび米国についてはそれぞれ前回に比べ
リスクが高いものとなった。また、メキシコについては今回が初めての評価であるが、カナダおよび米国と
同じ評価分類となっている。

○欧州委、マレーシア産鳥類などの輸入を一時停止

◎米国大統領選挙をめぐる動き (full story)

【ワシントン駐在員 犬飼 史郎 8月25日発】 民主党の大統領候補であるケリー上院議員は、ウエブサイ
トに自らの農業に関する選挙公約を掲載した。小規模農家の利益の確保を目指すとしており、畜産関係では
パッカーによる家畜所有の制限、公衆衛生の増進と牛肉消費の安定、環境対策に対する補助金の小規模農業
者への配慮などを掲げている。

◎豪州、アジアの農産物需要の拡大を予測 (full story)

【シドニー駐在員 粂川 俊一 平成16年8月24日発】 豪州連邦政府外務貿易省は7月、今後のアジア農産物市
場の成長を分析した「2010年までのアジアの農業食品需要動向」を発表した。ベール貿易相は、「今後のア
ジアの経済成長率の高低にかかわらず、食品や飲料に対する需要は目覚ましい増加が期待できる」とともに、
「多くの産品において、この需要の増加を輸出の増加として実現することが期待できるため、豪州のような
農産物輸出国にとって良いニュースである」としている。

◎マレーシアの鳥インフルエンザへ対応(シンガポール)(full story)

【シンガポール駐在員 斎藤 孝宏 平成16年8月25日発】 8月18日、シンガポール食品獣医局(AVA)はマレー
シアで高病原性鳥インフルエンザ(血清亜型H5)が確認されたことを受けてマレーシアからの家きん製品の
輸入を停止した。その後、AVAは20日に旅行者にマレーシアから鶏肉製品などの持込をしないよう呼びかけ
るとともに、23日には鶏肉製品など確保の進捗状況を公表するなど、事態が平静に推移するよう努力してい
る。

◎輸出拡大の一方で、SISBOVへの登録数減少を懸念(伯)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 横打 友恵 平成16年8月25日発】 ブラジルでは、2007年12月までにすべての牛およ
び水牛に対して個体識別制度への登録が義務付けられているが、7月の登録頭数が前月比62%減となったこ
とに政府は強い懸念を示している。ロドリゲス農相は「世界最大の牛群保有国、牛肉輸出国としてハイリス
クの疾病の撲滅を急ぎ、衛生基準を向上させるとともに迅速かつ信頼性の高いトレーサビリティシステムを
確立することが重要」としている。

○輸出促進に向けブロックでの新たな動き

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