ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成16年5月11日号(通巻624号)


EU、畜産副産物規則を輸入品にも適用(full story)

【ブリュッセル駐在員 山崎 良人  平成16年5月5日発】 EUでは、5月1日から食用以外の畜産
副産物の輸入品について、食用以外の畜産副産物に関する衛生基準を定める規則(EC/1774/2002)
が適用されている。これらの畜産副産物の輸入については、移行措置により、従前からの規定に基づ
き輸入が行われていた。5月1日からは、食用に適した家畜より得られたもののみが輸入の対象とな
るが、それ以外の畜産副産物の輸入が可能となる規則の移行措置も適用されることとなっている。

カナダにおける高病原性鳥インフルエンザ感染拡大(full story)

【ワシントン駐在員 犬飼 史郎  平成16年5月4日発】米国農務省(USDA)は5月4日、カナダのブ
リティッシュコロンビア州における高病原性鳥インフルエンザの感染が40の商業養鶏施設に拡大し、
カナダ食品検査庁(CFIA)が設置した規制地域が同州に隣接するワシントン州との国境線を含むこ
となどを踏まえ、同規制地域から米国内に入国する養鶏関係の車両について洗浄・消毒を義務付け
た。このため、CFIAは、国境に洗浄・消毒施設を開設した。

州政府、GMカノーラ解禁に依然慎重姿勢(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 井上 敦司  平成16年5月5日発】昨年、連邦政府は、食用としては豪州で初め
て遺伝子組み換え(GM)カノーラの商用栽培を許可したが、実際の栽培に当たって、許可権限を
持つ各州政府がそろって栽培禁止期間を設け、栽培解禁に慎重な姿勢を示していた。今年、栽培禁
止の期限が到来する州もあることから今後の対応が注目されていたが、乳製品や穀物などの輸出企
業からの反対もあり、各州ともおおむね栽培禁止期間の延長や試験栽培の縮小を取り決め、解禁に
は依然慎重な姿勢をみせている。

飼料価格高騰にあえぐ畜産経営(マレーシア)(full story)

【シンガポール駐在員 木田 秀一郎  平成16年5月6日発】マレーシア農業省獣医局はマレーシ
ア半島部における2003年のブロイラー業界の現状と2004年の見込みに関する報告書を公表した。
同国では畜産物価格が政府により統制されているが、飼料原料価格の高騰の影響で畜産物生産費
の増大を招いており、生産者にとって困難な状況となっている。このような状況を改善するため、
同国の養鶏・養豚者団体である畜産農家協会連合(FLFAM)は3月の総選挙で政権を維持したアブ
ドラ内閣に価格統制制度の改正を訴えている。

大豆生産、大幅に減産予測(ブラジル)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 犬塚 明伸  平成16年5月5日発】4月28日ブラジル国家食糧供給公社(C
ONAB)は、2003/04年度の第4回主要穀物生産状況調査の結果を発表した。特に大豆では作
付面積が前年度比14.3%増の 2,112万ヘクタールに達するにもかかわらず、主要生産地帯におけ
る長期乾燥や降雨過剰などの天候不順、アジアさび病のまん延により1へクタール当たりの収量
が前年度比15.6%減の2,376キログラムになったことから、生産量は第3回調査で予測されてい
た5,767万トンの記録的な生産量からは748万トン下回る、また前年度の5,202万トンからは183
万トン下回る5,019万トンと大幅な減産が予測されている。

 

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