ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」

平成17年5月10日号（通巻671号）

◎欧州委、鳥インフルエンザ対策強化を提案(full story)

【ﾌﾞﾘｭｯｾﾙ駐在員　山﨑 良人　平成17年４月29日発】欧州委員会は４月28日、ＥＵレベルでの鳥インフルエンザに
関する対策を強化する指令（Directive）の提案を承認した。今回の提案は、低病原性鳥インフルエンザウイルス
に対するサーベイランスの強化および同疾病に対するワクチン接種が主な内容となる。現在の規則（理事会指令
（92/40/ＥＥＣ））は、高病原性鳥インフルエンザのみの対策となっているが、今回の提案は低病原性鳥インフル
エンザに範囲を拡大するものとなっている。

◎ＵＳＤＡ、家畜個体識別制度の今後の方針案を公表(full story)

【ﾜｼﾝﾄﾝ駐在員　犬飼 史郎　平成17年５月５日発】米国農務省（ＵＳＤＡ）は５月５日、家畜個体識別制度の今後
の方針案を公表した。これによると、2008年１月より家畜の個体識別を義務化し、家畜の移動の追跡を2009年１月
から可能とするなどのスケジュール案が示されたほか、費用負担や守秘義務などを今後の解決すべき課題としてい
る。

◎フォンテラＣＥＯ、2020年の姿について講演（ＮＺ）(full story)

【シドニー駐在員　横田 徹　平成17年５月５日発】 ニュージーランド（ＮＺ）の乳業会社フォンテラのフェリア
ー最高経営責任者（ＣＥＯ）は先ごろ、「2020年のフォンテラ」と題した講演を行い、2020年のフォンテラの姿と
して、原料および製品のいずれの部門においても、市場をリードする立場であり続けなければならないとした上で
、将来的なＮＺの生乳生産を考慮すると、株主である酪農家の利益確保のためには、フォンテラブランドによる国
外生産力の増強が必要との考えを述べた。

◎豚肉の流通改善計画（フィリピン）(full story)

【ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ駐在員　斎藤 孝宏　平成17年５月５日発】フィリピン農務省は４月初旬、豚の産地でと畜解体処理を
行うことで安全性確保と環境保全を実現し、中間コストを削減することにより豚肉価格を引き下げるとの計画を発
表した。この計画はポークインアボックス（Pork in a box）と命名され、当初は首都マニラのスーパーマーケッ
トを中心に実施し、豚肉価格を５～10ペソ引下げると見込むとともに、豚の産地を口蹄疫（ＦＭＤ）清浄地域とし
、将来的には全国での取扱いに向けた体制を整備したいとしている。

◎アルゼンチン北部の国境地帯における口蹄疫監視強化(full story)

【ﾌﾞｴﾉｽｱｲﾚｽ駐在員 犬塚 明伸 平成17年４月27日発】アルゼンチン農畜産品衛生事業団は、同国北部のパラグアイ
およびボリビアとの国境地帯における口蹄疫侵入防止を強化するため、衛生監視・活動用ピックアップトラック29
台を配置する。これは、1,080万ドル（約11億4,500万円、１ドル＝106円）の投資を行う「アルゼンチン口蹄疫監
視・予防および家畜衛生・監視活動向上プロジェクト」に基づき実施された。

○ アルゼンチン、大豆取引に係る基準を改定

週報「海外駐在員情報」

平成17年5月10日号（通巻671号）

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