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MLA、2010年までの牛肉需給見通しを発表(豪州)


2006年の牛肉生産量は前年比2.8%増

 豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)は2月末、2010年までの豪州の牛肉需給見通しを発表した。
これによると、2006年の牛肉生産について、飼養頭数、と畜頭数とも増加に転じることから、前年比
2.8%増を見込んでいる。また、2010年までの需給見通しについて、飼養頭数、と畜頭数が引き続き
増加傾向で推移するとみており、牛肉生産量、輸出量は、いずれも2005年対比で15%程度の拡大を予
測している。牛肉需給見通しの概要は次のとおり。


米国産牛肉の輸入再開で2006年輸出見通しは微増に

○2006年の見通し

・牛肉生産量
  牛肉生産の基礎となる肉牛飼養頭数についてみると、2005年中旬からの肉牛価格高騰は、肉牛生
 産農家の出荷抑制を招いており、これが、結果的に牛群の再構築につながっている。このため、肉
 牛飼養頭数は増加傾向にあり、また、天候要因の改善もこれを促している。MLAの見通しでは、
 2006年の肉牛飼養頭数について前年比3.9%増の2,880万頭としており、2002/03年度の干ばつによ
 り大きく減少した肉牛飼養頭数は、干ばつ以前の水準に回復するとみている。
  牛肉生産量については、まず、前提として、米国産牛肉について日本の輸入再解禁時期を2006年
 中旬に、韓国を5月とした上で、これに伴い牛肉の輸出価格が低落するとみている。また、生産者
 価格も下落することから、と畜頭数も増加し、牛肉生産量も2005年を上回るとしている。2006年の
 牛肉生産量についてMLAでは、前年比2.8%増の214万9千トン(枝肉重量ベース)を見込んでい
 る。

・牛肉輸出量
  一方、輸出については、前年比1.2%増の92万トン(船積重量ベース)としている。牛肉生産量の
 伸びに対して、輸出が小さい要因としては、アジア各国での米国産牛肉の輸出再開の影響を受ける
 ものとしている。2006年の輸出予測を地域別にみると、最大の輸出先となる日本向けが前年比4%
 減の39万トン、一方、第二の輸出先となる米国向けは、米国内での消費需要が引き続き好調と予測
 されることや、ハンバーガー材料となる乳牛の市場供給量減少が見込まれることから、同13%増の
 36万2千トンを見込んでいる。そのほかは韓国向けが同20%減の8万5千トン、東南アジア向けが
 同13%増の1万9千トン、中国、香港向けが前年同の2千8百トンとみている。


生産、輸出は引き続き拡大との見通し

○2010年までの見通し

・牛肉生産量
  2010年までの肉牛の飼養頭数についてMLAでは、増加での推移を予測しており、2005年対比で
 は9.3%増の3,030万頭まで拡大するとしている。また、と畜頭数もこれに比例して増加となること
 から、2010年の牛肉生産量は、同15.5%増の241万5千トン(枝肉重量ベース)に達するとみている。

・牛肉輸出量
  輸出については、主要通貨に対して豪ドル高で推移する為替相場や、天候の変化による飼養環境
 への影響などマイナス要因はあるものの、牛肉生産量の拡大に伴い増加傾向で推移し、2010年には
 2005年対比で14.4%増の104万トン台に達するとみている。







【シドニー駐在員 横田 徹 平成18年3月9日発】



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