ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成18年5月30日号(通巻721号)


◎欧州議会、TSE規則の改正に合意(full story)

【ブリュッセル駐在員 和田 剛 平成18年5月22日発】欧州議会は5月17日、EUにおけるTSE(伝達性海
綿状脳症)対策の根拠規則であるTSE規則の改正案に合意した。欧州委員会によれば、今後、閣僚理事
会での合意を経て、夏休み前には施行される見込みとしており、これを受け、同委員会では、改正規則に
基づくいくつかのBSEルールの最初の変更提案を2006年中に行いたいとしている。

◎米国農務省、日本向け牛肉輸出施設の査察結果を公表(full story)

【ワシントン駐在員 犬飼 史郎 平成18年5月23日発】米国農務省(USDA)は5月19日、米国産牛肉に脊柱
の混入が確認されたために、日本の米国産牛肉の輸入一時停止が継続している問題に関連し、4月24日か
ら5月4日までの間に今回の問題の発端となった子牛肉の製造施設2施設などを除く35施設に対して行っ
た査察結果を公表した。USDAは2005年12月の日本の輸入再開後輸入が一時停止されるまでの間に日本
向けに輸出されたすべての製品が月齢証明書または生理学的成熟度により20カ月齢以下であることが確認
された枝肉などから製造されており、日本向け輸出証明(EV)プログラムにより定められた部位の除去
が行われていたとしている。

◎DA、カルシウム不足には牛乳乳製品を(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 井上 敦司 平成18年5月24日発】 豪州連邦政府に属する全国保健医療研究協議会は
5月3日、一日の食事の中で国民一人当たりが摂取するべき栄養素の新しい摂取基準量を発表し、カルシ
ウムの摂取基準量を約300ミリグラム増加させ、9歳以上は一人当たり1,000〜1,300ミリグラムとした。
この改定を受け、デーリーオーストラリア(DA)では、カルシウム摂取量を増加させるには牛乳乳製品
の消費が欠かせないと訴えている。

○干ばつの懸念広がる中、ALFA、エタノール義務化に再度反対を表明


◎2006年第1四半期における豚肉生産量は増加(フィリピン)(full story)

【シンガポール駐在員 林 義隆 平成18年5月24日発】フィリピン農務省農業経済局(BAS)は5月10日、
2006年第1四半期(1〜3月)の農業統計を公表した。農業部門全体の生産量は、前年同期比で3.9%増
となり、干ばつや台風などの影響を受け同0.6%増と過去4年で最も低成長であった前年同期に比べ好転
した。
 2006年第1四半期の生産量が増加した要因としては、農業総生産の約半分を占める作物部門が好調であ
ったことが挙げられ、前年同期よりトウモロコシの生産量が22.1%、米の生産量が6.9%増加している。
 畜産部門については、生産の主流を占める豚肉が前年同期を上回ったことから前年同期比で2.2%増と
なったが、家きん部門については鶏肉の生産量が減少したため同3.7%減となった。

◎チリ、初のEU向け乳製品輸出施設が認定される(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 横打 友恵 平成18年5月24日発】EU向け乳製品輸出施設がチリで初の認定を受け
たことを祝う式典が5月3日、バチェレ大統領臨席の下、第5州のパンケウエ市にある工場で開催された。
EU向け輸出については、EUの要求する衛生に関する一連の条件を満たすことが求められており、よう
やく5月1日以降輸出が認められたところで、今回の催しはEUとの連合協定の枠組みの中で新たなステ
ップを意味している。



元のページへ戻る