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ボリビアの口蹄疫発生件数3件に ボリビア政府が国際獣疫事務局(OIE)に報告した資料によると2月7日現在、同国北東部のサンタク ルス県における口蹄疫の発生件数は3件となっている。 第1例目は、サンタクルス県コルディシェラクアの牧場で1月10日に発生し、患畜数は疑わしいものも含 め牛36頭、豚10頭となっている。第2例目は、同県アンドレスイバニェスの牧場で1月29日に発生し、疑わ しいものも含め牛626頭となっている。第3例目は、同県チキートの牧場で1月27日に発生し、疑わしいも のも含め牛1,403頭となっている。 ボリビア政府の家畜衛生業務担当者は、口蹄疫感染の拡大を防ぐため、口蹄疫が発生した周辺地域に対し て家畜の移動制限、畜舎の消毒、家畜市場の閉鎖などの緊急措置を講じているが、新たな口蹄疫発生がない 場合、2月下旬頃までには解除することができると話している。 周辺各国は国境監視を強化 ボリビアと国境を接する周辺各国は、同国からの家畜および畜産物の輸入を停止するとともに以下のよう な対応をとっている。 @ブラジル ボリビアと国境を接する4州(マットグロッソ州、マットグロッソドスル州、アクレ州およびロンドニ ア州)の国境監視を強化するため、各州の公安部門、警察および軍も参加し、検疫施設の数を増加する。 マットグロッソ州では口蹄疫ワクチン接種を開始することとしている。 ブラジル連邦政府は、ボリビア政府の要請があれば、口蹄疫発生地の管理と撲滅の活動を行うためブラ ジルの専門家の派遣することも可能であるとしている。 Aアルゼンチン 空港における手荷物検査などの検疫強化、隣国から入国する車両に対する消毒を実施している。 Bパラグアイ 隣国から入国する車両に対する消毒を実施している。 Cウルグアイ 隣国から入国する車両に対する監視を強化するとともに、口蹄疫ワクチン接種を全国的に開始すること としている。 また、メルコスルの農業担当大臣により構成される南米南部農牧審議会(CAS)は、「可能な限り短期間 に口蹄疫の防除を達成するためボリビアに対し、最大限の協力を行う」ことを発表した。 一方、周辺各国の畜産関係者は、今回発生した口蹄疫はブラジル、パラグアイ、ボリビアの3国の国境が 交わる地域の家畜衛生管理が不十分であることを示すもので、口蹄疫ワクチン接種により一時的に口蹄疫が 撲滅されたかのように見えながらも、未だ再発していることを指摘するとともに、ワクチン接種の重要性が 再認識されたとしている。 【ブエノスアイレス駐在員 松本 隆志 平成19年2月7日発】
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