週報「海外駐在員情報」


平成19年7月17日号(通巻775号)


◎穀物関係団体、2007年のEUの穀物生産量を予測(full story)  
                                                             
【ブリュッセル駐在員 小林 奈穂美 平成19年7月11日発】欧州穀物・油糧作物輸出入組合(COCE
RAL)は、2007年のEU27カ国の穀物および油糧作物の生産予測を発表した。これによると、EUの穀
物生産量は、天候には恵まれないものの、前年比4.6%増の2億7,055万トンとほとんどの穀物の生産量が
増加する予測となっている。その中でも、バイオ燃料の原料として生産動向が注目されるトウモロコシの
生産量は5,410万トン(同7.1%増)と前年をかなりの程度上回ると予測されている。 

◎食肉の原産地表示の義務化を前にした米国食肉関係者の動き  (full story)

【ワシントン駐在員 郷 達也 平成19年7月12日発】米国では、2002年農業法に基づき、2008年10月か
ら食肉の原産地表示が義務化される。その実施を1年後に控え、米国農務省農業市場流通局(USDA/
AMS)は2003年に公表した実施規則案に対する意見の受付を再開するなど、準備を進めている。                                                                    │
  これに対し、かねてから表示の義務化に反対し、これまで二度にわたり2002年農業法の適用を先送りさ
せることに成功している食肉関係団体は、今回も、次期農業法で現行の義務表示規定を改正するよう、議
員への働きかけを強めている。

○ カナダ政府、牛の特定危険部位(SRM)の完全利用禁止を開始    

◎ビクトリア州酪農団体、GM作物の生産を支持(豪州)(full story)                                
 
【シドニー駐在員  井田 俊二  平成19年7月12日発】豪州最大の生乳生産および輸出地域であるビクト
リア(VIC)州の酪農団体であるVIC州酪農家連合(UDV)は6月19日、年次総会において、今
後、家畜飼料としてGM作物の生産を支持していくことを決定した。VIC州政府はGM作物の商業栽
培を全面禁止しているが、現在の禁止措置が終了する来年2月以降の対応が検討されている。      

◎低調な肉豚生産者価格(タイ)(full story)

【シンガポール駐在員 林 義隆 平成19年7月12日発】タイ農業・協同組合省は、5月の肉豚生産者
価格(生体100キログラム以上: 速報値)を公表した。これによると、肉豚生産者価格は前年同月比約
25%安のキログラム当たり37.3バーツ(約145円)となり、今年1月以降は上昇傾向にあるものの、依
然として同30バーツ台の低水準が続いている。タイ養豚協会は昨年末、豚の過剰生産により生産者価格
が下落していることを公表しているが、5月現在でも生産コストとされる同40〜42バーツ(156〜164円)
の水準には達していない。       

◎アルゼンチン、2007/08年度のヒルトン枠の配分数量を決定  (full story)

【ブエノスアイレス駐在員 横打 友恵 平成19年7月11日発】アルゼンチン農牧漁業食糧庁(SAGPyA)
は6月29日、各食肉パッカーへのヒルトン枠の配分数量を決定した決議第269/2007号(6月27日付)を
公表した。 
  アルゼンチンはEUから、一定基準を満たす骨なし高級生鮮牛肉に関する関税割当制度(通称ヒルト
ン枠)により、当年7月1日から翌年6月30日までの1年間に28,000トンが割り当てられている。 
     


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