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EU向けの牛肉輸出が停止(ブラジル)

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昨年の調査でSISBOVの欠陥を指摘

 2007年3月にEUは、ブラジルに調査団を派遣し、ブラジルの個体識別制度(SISBOV)に関する調査を行った。その結果、SISBOVの運営に問題があり、2007年中の改善を要求し、問題が改善されない間に新たに口蹄疫の発生が確認された場合、ブラジル産冷蔵・冷凍牛肉の輸入を停止することをブラジルに通告した。このため、ブラジル農務省(MAPA)は、SISBOVに適合しない耳標を装着していた肥育経営に対する罰則措置を適用するなど、EUの通告を意識した取り組みを行った。

再調査で基準を満たしていないと判断

 その後、2007年11月にEUは再調査を実施し、SISBOVはEUの求める衛生管理基準に依然対応できていないと結論づけ、EU向けブラジル産牛肉輸出に対する制限措置をブラジルに通告した。再調査に基づき取られた措置によると、2008年1月31日までにMAPAは、輸出認定パッカーへ牛を出荷できる農場の暫定リスト(農場リスト)を提出することになっており、その後は農場リストに含まれない農場に由来する牛の肉はEUに輸出することが禁じられるとしていた。

ブラジル側はEUの決定を不当と表明

 この期限を迎え、MAPAは2008年1月30日、EU向けブラジル産牛肉の輸出証明書の発給が不可能となったことを公表した。この措置は、MAPAが作成した農場リストを、現時点では採用しないとしたEUの決定に基づくものである。

 EUの決定についてMAPAは「2007年11月にEUが行った現地調査では、ブラジルの家畜衛生管理の欠陥について指摘された事項はなく、SISBOVのうちにEUの基準に合致しない点が報告されたのみであった。EUの基準は、ブラジルとは根本的に異なる生産環境の中で、ヨーロッパ大陸で発生したBSEを契機とし、2000年に決定されたものであることを強調する。このため、今回のEUの決定は、不当かつ一方的なものと言わざるを得ない」と強く反発している。

 MAPAによると、農場リストに含まれた農場に関する報告書を2008年2月15日までにEUに提出することとなっており、これを受け、EUは2月末に調査団を派遣し、検証することとしている。

 なお現地報道によると、MAPAが作成した農場リストには2,600以上の農場が含まれており、一方、EUは検証に基づき300農場を選択すると見込まれ、輸出停止は少なくとも本年3月頃まで続くものと伝えられている。
【横打 友恵 平成20年2月1日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 調査課 (担当:藤原)
Tel:03-3583-9805



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