経済生産省は2月12日、生乳生産増加のため、酪農部門を対象とした新たな補てん制度を定めた決議第48/2008号(2月11日付け)を官報に公布した。
政府は、2007年を通じた天候不順が飼料供給に大きな影響を与えたことで、生乳生産量が前年を8%程度下回る結果となり、この状況から早く回復し、国内市場への供給を正常化する必要から、今回の公布に至ったとしている。
同決議では、対象を3通りに分け、2007年2月〜4月の1日当たりの平均生乳生産量が5千リットル以下の酪農経営には、生乳1リットル当たり0.07ペソ(2.38円:1ペソ=34円)、1万リットル以下の酪農経営に対しては、5千リットルまでが1リットル当たり0.07ペソ、5千リットルを超える分については1リットル当たり0.03ペソ(1.02円)、また、1万リットル以上の酪農経営には、5千リットル、1万リットルまでの補てん額は同様で、1万リットルを超える分については、1リットル当たり0.01ペソ(0.34円)が支給されることが決定された。
なお、今回の補てんの原資となるのは粉乳等の輸出税であり、受給対象は、先に公布された共同決議(SAGPyA決議第39/2007号およびONCCA決議第9/2007号)により定められた国家農牧取引監督機構(ONCCA)が管轄する「酪農生産者登録簿」に登録し、2007年2月〜4月の間に生乳1リットル当たり0.05ペソ(1.7円)の支給を受けた酪農経営となっている。