欧州委員会は12月12日、EU域内外における乳製品需要の増大に対応するため、2008年4月より生乳クオータを2%拡大する提案を行った。現在、設定されている27のEU加盟国別の生乳クオータがそれぞれ2%拡大され、これにより生乳生産が284万トン増加すると見込まれる。欧州委員会の分析によれば、今後2014年までの間に、チーズ消費を中心に生乳需要が800万トン増加すると見込んでおり、世界的に好調な乳製品需要と併せて、2%の生乳生産拡大は十分消費できると見ている。
なお、今回の提案は、2009年以降の政策実施に向けて必要な調整を行う「ヘルスチェック」における、生乳クオータの2015年廃止に向けた拡大提案の議論の行方を予断するものではないとしている。