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学校向け牛乳補助制度、新計画を採択(EU)

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子供の肥満防止対策の一つとして活用

 欧州委員会は7月10日、学校向け牛乳補助制度(SMS: School Milk Scheme) について、加盟国や欧州議会からの要請に応じ、より多くの児童・生徒が利用できるよう、簡素化、明確化した新計画を採択した。

 これは、最近、いわゆるジャンクフードの摂取過多で問題となっている子供の肥満防止対策として、7月8日に採択された学校向け果物・野菜の無料供給計画と併せて実施することとなっている。

健康面、教育面の両方に貢献する計画に

 欧州委員会では、SMSについて児童・生徒の栄養バランスの改善と食に関する知識の増進の両面で貢献する制度としており、今回の計画では、受益対象(保育園、幼稚園、就学前のプレスクール、初等(小学校)および中等教育機関(中学〜高校)に在籍する児童・生徒)の変更はしていないが、加盟国の任意で対象となっていた中等教育機関については、これを任意ではなく小学校などと同様の手続きで補助が受けられることとした。また、低脂肪製品の補助額について、全脂の製品と同様の額としているほか、フルーツ入り発酵乳、バターミルク、ケフィアなども補助対象に加えられており、これにより、より多くの児童・生徒に、より多様な補助対象製品の供給が可能となった。

 同委員会ではさらに、成長過程にある子供に対する健康的な食事の提供や食習慣の改善などに注視するよう呼びかけていることから、各加盟国が、補助対象品目として低脂肪製品を選択する可能性が高くなるであろうとしている。
今回の計画で対象となる牛乳・乳製品
 なお、2006/07年の実績は、22カ国の学校で305千トン相当の牛乳を対象に5千万ユーロ(85億円)が支給されている。

(参考):過去の「EUの学校向け牛乳補助制度」に関する情報

・畜産の情報(海外編)97年4・5月号特別レポート「EUにおける学校向け牛乳補助制度について」
・海外駐在員情報415号「EU委が学校向け牛乳補助の大幅削減を検討」
【小林 奈穂美 平成20年7月18日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 調査課 (担当:井上)
Tel:03-3583-9535