デイリー・オーストラリア(DA)は4月3日、2008年2月の生乳生産量を公表した。これによると2月の生産量は、最大の生乳生産を誇るビクトリア州の生産が回復基調(前年同月比2.1%増)にあることから、前年同月比0.03%と2007/08年度(7〜6月)に入り、初めて前年同月比でプラスに転じた。また、2007/08年度の生乳生産量(7〜2月)は、前年同期比5.8%減と引き続き低迷が続いているが、生乳生産の回復を反映して減少幅は徐々に縮小してきた。
豪州では、2006年からの酪農生産地域を中心とした干ばつにより生乳生産は大きく減少してきたが、ここ最近は、乳製品国際価格の上昇を反映して乳業各社が度重なる乳価の引き上げを行うなど、酪農家の生産意欲が向上している。また、それに加え、2008年に入り、一定の降雨が記録されたことなどを受けて、飼育環境も徐々に改善方向に向っている。