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ナショナル・フーズがデイリー・ファーマーズを買収へ(豪州)

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デイリー・ファーマーズの出資者である酪農家の75%以上の承認が必要

 豪州乳業会社のナショナル・フーズ(NF)およびはデイリー・ファーマーズ(DF)は8月25日、NFのDF買収について、9億1千万豪ドル(865億円:1豪ドル=95円)で買収することで合意したと公表した。この買収は、今後、2008年11月に予定されているDFの出資者である酪農家による投票で75%以上の同意が必要となる。NFは、日本のキリン・ホールディングスが親会社で、2007年11月、フィリピンのサン・ミゲルから買収した。一方、DFは、1900年に設立された酪農協で、約2千戸の酪農家が出資している。デイリー・オーストラリアの資料によると、2006/07年度における豪州の生乳生産量958万klのうち、NF社の集乳量は第5位の約60万kl(6%)、DF社は第3位の約1百万kl(10%)となっている。
2006/07年度乳業会社別集乳量の比率

ACCCから独占禁止法上の問題はクリア

 DFの買収に関する豪州自由競争消費者委員会(ACCC)への確認については、NFが2008年4月、独占禁止法上の問題がないか最初の申請を行った。これに続き5月には、フォンテラ、パルマラット・マレーゴルバン連合が同様の申請している。6月にはNFが、チーズ事業についてワーナンブール・チーズ&バター(WCB)と連携することを決定した。

 この申請を受けてACCCは2008年7月24日、NFの買収計画については独禁法上の問題はない判断を下す一方、パルマラット・マレーゴルバン連合の計画については、追加資料を求めることを公表した。このほか、カナダの大手乳業会社がDF社の買収に興味を示すなど、今回の合意に至るまで状況がめまぐるしく変わった。
表

国内、アジア向けを中心に新たなビジネスを展開

 NFおよびDFは、豪州国内マーケットを中心として牛乳、乳飲料、ヨーグルト、チーズといった事業を展開してきた。NFでは今回の買収により、国内のほか牛乳・乳製品需要が著しいアジアを非常に重要な市場として新たなビジネス・チャンスにつながるとしている。

 また、DFが行っていたチーズ事業については、WCBと合弁会社を設立することとしている。WCBでは、この合弁により同社を従来のバルク・チーズ輸出企業から豪州の主要なブランドおよびバルク・チーズ企業に変革するとしている。

 このほか、NFは牛乳部門については、フォンテラに売却されるとの報道が行われている。
【井田 俊二 平成20年8月26日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 調査課 (担当:井上)
Tel:03-3583-9535



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