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放牧環境の好転からフィードロット飼養頭数は減少(豪州)

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飼養頭数は前回調査比、前年同期比ともに減少

 豪州フィードロット協会(ALFA)は10月21日、豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)との共同調査による四半期ごとの全国フィードロット飼養頭数調査結果を発表した。これによると、2008年9月末時点の総飼養頭数は62万3千頭となり、前回調査(2008年6月末)比で9.2%減、前年同期比で8.5%減とそれぞれ減少した。また、フィードロット稼働率も、飼養頭数の減少を受けて前回調査から5.3ポイント減の55.0%となった。

 州別では、最大の肉牛生産地であるクイーンズランド(QLD)州で前回調査比4.9%増とやや増加したものの、ニューサウスウェールズ(NSW)州、ビクトリア州(VIC)州、南オーストラリア(SA)州、西オーストラリア州(WA州)でそれぞれ減少した。
州別飼養頭数内訳

放牧環境の好転から飼養頭数は減少するも、豪ドル安で輸出環境は改善

 フィードロット飼養頭数の減少についてALFAでは、(1)WA州、VIC州の一部、SA州では、放牧に適した気象条件だったことから、グラスフェッド牛肉としての肉牛生産が進んだこと、(2)肉牛の主産地であるNSW州北部およびQLD州南部・中央部でも同様に天候が回復したことから、肥育素牛の需要が強まり、全国の素牛価格が前期(4〜6月)に比べ8〜13%上昇したこと−を要因として挙げている。

 また、MLAは、日本や韓国向けのグレインフェッド牛肉の輸出について、両国での経済停滞に伴う牛肉消費の低迷や米国産牛肉の輸入増加などにより減少したものの、最近の日本円や韓国ウォンに対する豪ドル安の進行により、輸出環境に改善が見られるとしている。

ALFAの新会長が今後の見通しについてコメント

 今月上旬に開催されたALFAの年次総会で会長に選任されたカドモア氏は、今回の発表において、「南部を中心にフィードロット飼養頭数は減少したものの、主要通貨に対する豪ドル安の進行や飼料穀物価格の下落により、フィードロット経営環境は回復傾向にある。世界的な金融危機の中で、国内外の経済情勢がグレインフェッド牛肉需要の急激な減少につながらないとすれば、同国フィードロット産業の今後の見通しはより明るいものとなる。」とコメントしている。
【玉井 明雄 平成20年10月23日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 調査課 (担当:井上)
Tel:03-3583-9535



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