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2008/09年度冬穀物生産、前年度比36%増を予測(豪州)

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2008/09年度冬穀物生産量は当初予測より減少、過去5年平均並みの水準

 豪州農業資源経済局(ABARE)は12月9日、2008/09年度冬穀物および夏穀物の生産予測を公表した。これによると、冬穀物生産量は3,059万5千トンで、2年連続の干ばつとなった前年度を35.8%上回ると予測している。これは、過去5年間(2002/03〜2006/07年度)の平均値と比べ、ほぼ同等(過去5年平均比0.7%減)の生産量となる。

 前回の公表(2008年11月5日公表)では、豪州南東部のビクトリア(VIC)州や南オーストラリア(SA)州およびニューサウスウェールズ(NSW)州南部を中心として春期に当たる9〜10月に降水量が少なかったことから、予測生産量の引き下げが行われた。今回の公表では、前回の公表値と比べて大きな変化はなかった。しかしながら、11月には、SA州を除く地域で降水により収穫が遅れた結果、穀物の品質が低下するなど経済的な損失が発生したとしている。

 州別の収穫量は、西オーストラリア州(1,191万5千トン、前年度比34.4%増)、NSW州(907万6千トン、同188.5%増)およびクイーンズランド(QLD)州(202万9千トン、同74.9%増)が前年度を大きく上回る。一方、降水不足となったSA州(427万3千トン、13.0%減)およびVIC州(同28.7%減)では、前年度を下回ることが予測されている。
冬穀物生産量予想

ソルガムの作付面積は、前年度比15%減を予測

 2008/09年度の夏穀物作付面積は、前年度並みの111万3千ヘクタールを予測している。主要な作目であるソルガムについては、主生産地であるQLD州南部およびNSW州北部において10〜11月に平年以上の降雨に恵まれたこと、また、予報では今後も気象条件に恵まれることから、良好な単位当たり収穫量が見込まれている。ただし、作付け可能な耕作地面積が前年度より少ないことや飼料穀物価格が著しく低下していることから、ソルガムの作付面積は前年度比14.6%減の72万2千ヘクタールを予測している。このほか綿花については、かんがい用水の水源となるダムの貯水率が高いため、作付面積は前年度の2倍以上となる15万4千ヘクタールを予測している。コメについては、作付け地域において依然として深刻なかんがい用水不足となっているため、作付面積は前年度の4倍に当たる8千ヘクタールを予測しているものの、過去5年間の平均値の7分の1に過ぎず、前年度に続き記録的な低水準になると予測している。
【井田 俊二 平成20年12月11日発】
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