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中国産乳製品への対応(第3報)(シンガポール)

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新たに3品目からメラミンが検出

 シンガポールの食品安全を所管している農食品獣医庁(AVA)は10月9日、中国から輸入された検査中の製品のうち、新たに3品目からメラミンが検出されたと発表した。うち2品目は牛乳を原材料として含むチョコレート菓子、1品目は業務用全粉乳である。

 この結果、シンガポールでメラミンが検出された製品は13品目となった。
シンガポールでメラミンが検出された製品と検出濃度

国内初の業務用の原材料からの検出、食品の製造には使用されていないと発表

 AVAは9月19日以降、香港でメラミンが検出されたと発表されていたアイスおよび独自に検査した中国産乳飲料からメラミンが検出されたことを踏まえて、この2品目の回収、廃棄を命じるとともに、予防的措置として、必要な調査および検査が終わるまでの間、中国産の牛乳、乳製品およびこれらを原料とする製品の輸入、販売を停止している。

 これまでにメラミンが検出された製品同様、今回検出されたチョコレート菓子の2品目についても、その濃度は低く、大量に長期間摂取しない限り、健康に悪影響を及ぼす危険性はないとしている。

 また、今回シンガポール国内で初めてメラミンが検出された業務用の全粉乳については、原材料用途のため店頭に並ぶことはなく、9月19日の販売中止以降倉庫に保管されており、食品の製造には使用されていないとしている。

今後はペットフードや飼料の検査も実施予定

 AVAは、シンガポールに輸入されているペットフードはすべてAVAに認可された施設で製造されているとしながらも、中国産の食品、飲料の検査が終了し次第、ペットフードや飼料のメラミン検査を開始する予定であることを明らかにした。


【参考】AVAホームページURL
【佐々木 勝憲 平成20年10月10日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 調査課 (担当:平石)
Tel:03-3583-9534