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米国農務省、2009年も食品の価格高騰は続くと予測

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 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、2009年における米国の食品家計消費物価指数は2008年を4.0〜5.0%上回ると予測されている。1990年代以降、4%未満で推移してきた家計消費物価の上昇率は、2007年の前年比4.2%、2008年の同5.0〜6.0%に続き、これで3年連続で4%を超えることになる。

食品の消費者物価指数は前年を5%以上上回る

 米国労働省労働統計局(BLS)が17日発表した消費者物価指数(都市部)によると、6月の食品の物価指数は前年同月と比べて5.3%上昇し、13カ月連続で4%を超えるとともに、18カ月連続で全品目平均(5.0%上昇:6月)を上回った。また、食品のうち家計消費の物価指数は前年同月と比べて6.1%上昇し、1990年12月以来17年6カ月ぶりに6%を超える高水準の伸びとなった。

 畜産物の家計物価指数については、鶏卵が前年同月比23.2%の上昇と18カ月連続で二桁の伸び率となったことをはじめ、牛乳乳製品が9.2%、家きん肉が2.8%、牛肉が3.0%と主要品目の多くで前年を上回った。一方、生産が大幅に増加している豚肉は、前年同月比0.6%の下落と2カ月連続で前年同月を下回った。また、畜産物以外の食品では、植物油など油脂類が前年同月比14.3%、シリアルなど穀物加工品が同10.4%とここ数カ月連続で大幅に上昇しており、穀物や油糧種子など原料農作物の価格急騰の影響が現れている。

農務省は2009年の食品の家計物価を前年比4.0〜5.0%上昇と予測

 一方、BLSの発表を受けてUSDA/ERSが23日公表した食品の消費者物価動向見通しによると、2008年の家計消費物価指数の上昇率は、前月予測から変更なく前年比5.0〜6.0%とされている。このうち、畜産物の価格上昇率については、牛肉(2.0〜3.0%)および豚肉(1.5〜2.5%)では予測値の変更はなかったものの、鶏卵(13.5〜14.5%)、牛乳乳製品(7.0〜8.0%)および家きん肉(3.5〜4.5%)では予測値が上方修正されている。

 さらに、新たに公表された2009年の家計消費物価指数上昇率は、2008年比4.0〜5.0%とされており、3年連続で4%を上回ると予測されている。品目別に見ると、牛肉(6.0〜7.0%)、豚肉(5.0〜6.0%)および鶏肉(5.0〜6.0%)など、2009年に入って生産の減少が予測される畜産物で、全体平均を上回るとされている。

 USDA/ERSは食品の消費者価格の高騰の原因として、穀物と燃料の価格上昇を消費者に転嫁する動きが継続しているためであるとした上で、穀物価格の上昇要因を、(1)国際的な食品需要の高まり、(2)ドル安に後押しされた輸出の増大、(3)他国における穀物の不作、(4)一部食品のバイオ燃料向け利用の増大にあるとしている。このような中、飼料コストの大幅上昇に苦しむ米国の畜産関係者は、政策で解決できる要因は(4)のバイオ燃料向け利用の増大だけであるとして、再生可能燃料基準の見直しやエタノール関税の引き下げなどを強く主張している。
米国における消費者物価指数の推移
畜産物の消費者物価指数の推移
【郷 達也 平成20年7月29日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 調査課 (担当:藤井)
Tel:03-3583-9532



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