ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は1月、2008/09年度(7月〜翌年6月)第4回主要穀物生産状況調査結果を発表した。
これによると、作付面積は横ばいで前年度比0.2%増の4,749万ヘクタール(前年度4,742万ヘクタール)となり、生産量はやや減少し同4.9%減の1億3,703万トン(同1億4,411万トン)と見込んでいる。
生産量の減少の主因は、トウモロコシと大豆の生産量の減少である。このため2008/09年度第3回主要穀物生産状況調査結果(2008年12月公表)と第4回調査結果(2009年1月公表)から、一期作トウモロコシと大豆の生育状況について比較してみると、南部における単収減少が、生産量の減少に影響を与えていることが分かる。
現在、南部での生育状況は、
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一期作トウモロコシについては、8月頃からの降雨不足の影響により、単収の減少が見込まれている。 |
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大豆については、は種を遅らせる地域も見られたが、降雨不足が続けば、今後単収の減少が見込まれる。 |
といわれており、大豆を中心にさらなる生産量の減少が懸念される。