欧州委員会は1月22日、2007年6月15日よりゼロとしていた乳製品の輸出の際に適用する輸出補助金を再開することとし、23日の申請分より適用することとした。
2007年以降国際的に好調だった乳製品市場も、2008年に入り徐々に低迷、今秋に入り急落し、EU域内価格も同様に急落している。ドイツ市場価格情報センター(ZMP)による2008年12月のEU域内の乳製品価格は、バター(オランダ・ブランドバター)が100キログラム当たり213.75ユーロ(約25,000円:1ユーロ=117円)となり前年同月比47%安、脱脂粉乳(オランダ・食用)が同164.25ユーロ(約19,200円)となり、同46%安と大幅な落ち込みとなっている。
この低迷を受けて欧州委員会では、既に15日、輸出補助金の再開について明言していたが、この際補助金額などの詳細は次回の乳業管理委員会において決定されることとされた。これを受けて22日、同委員会が開催され、補助金額が決定された。
主な乳製品の補助金額については以下のとおり。