米国農務省、2009年産のトウモロコシと大豆の生産予測量を下方修正
米国農務省(USDA)は3月10日、2009/2010穀物年度における国内外の主要農作物の需給見通しを公表した。
トウモロコシは生産量を下方修正するが輸出が減少し、在庫は上方修正
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)が公表した3月の世界農産物需給推計の月次報告によると、2009/10穀物年度(2009年9月〜2010年8月)の米国のトウモロコシの生産予測量は、単収が下方修正されたことに伴い、前月から2000万ブッシェル引き下げられ、前年を8.6%上回る131億3100万ブッシェルとなっている。一方、期末在庫予測量は、輸出向けが競合輸出国の供給増などにより1億ブッシェル下方修正されたことに伴い、8000万ブッシェル引き上げられ17億9900万ブッシェルに上方修正された。USDAは2009/10年度の平均農家販売価格は、前月の予測価格の上値を0.20ドル/ブッシェル下げて3.45〜3.75ドル/ブッシェルになると予測している。
大豆は生産予測量を下方修正する中、輸出向けと搾油向けが増え、在庫は下方修正
2009/10穀物年度の米国の大豆生産予測量は、前月から200万ブッシェル引き下げられ、33億5900万ブッシェル(前年度比13.2%増)になるとされている。一方、消費予測量については、輸出向けが需要増加を反映して2000万ブッシェル引き上げられたほか、国内搾油向けが1000万ブッシェル引き上げられた。これにより2009/10年度末の在庫予測量は、前月から2000万ブッシェル引き下げられ、1億9000万ブッシェルへと下方修正された。USDAは2009/10年度の平均農家販売価格は、前月の予測価格の下値を0.25ドル/ブッシェル上げ、上値を0.25ドル/ブッシェル下げて8.95〜9.95ドル/ブッシェルになると予測している。
【中野 貴史 平成22年3月10日発】
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