鶏 肉

鶏 肉



◇図1:鶏肉の生産量◇

5 月−100,839トン(▲2.9%)

・需要の減退、卸売価格の低迷等から、減少傾向続く。

ブロイラー用ひなえ付け羽数−50,302千羽(▲3.7%)

・需要の低迷から、9 年10月以降、前年同月を下回って推移。

・農林水産省統計情報部のひな出荷見通しでは、前年同月比 6 月▲ 1 %、7 月
 ▲ 6 %、8 月▲050%。( 6 月上旬聞き取り)


◇図2:鶏肉の輸入量◇

5 月−40,358トン(▲14.7%)

・前年同月をかなり下回るが前月に続き 4 万トン台。

・中国産は、16,824トン(▲16.2%)、うち冷蔵品は 010月以降前年同月を2割
 前後下回って推移しており、1,082トン(▲24.4%)。

・米国産は、引き続き骨付きももが大幅に前年同月を上回ったことから、8,722ト
 ン(15.9%)。

・タイ産は、バーツ安から、引き続き輸入単価(CIF)が前年を大きく下回って推
 移したこと等から、8,953トン(33.6%)。


◇図3:鶏肉の推定出回り量◇

5月−138,853トン(▲3.2%)

・国産品は、景気の低迷等から、大型連休での消費の盛り上がりもなく、3カ月
 連続で前年同月を下回り、100,002トン(▲9.0%)。

・輸入品は、前年同月が低水準だったこと等から、かなり増加し、38,851トン(15.
 6%)。

・家計購入量は、9 年 8 月以降減少傾向で、 5 月は281g/人(▲8.5%)。


◇図4:鶏肉の推定期末在庫量◇

5 月−91,355トン(▲19.1%)

・輸入品は、輸入量の減少等から、大幅に減少し、70,507トン(▲26.4%)。

・逆に、国産品は生産量が減少しているにもかかわらず、20,848トン(21.8%)。

・在庫全体では、 9 年 7 月をピークとし、徐々に減少し、12月以降は10万トン
 を下回って推移。


◇図5:国産鶏肉の卸売価格(東京)◇/font>

5月−もも肉613円/kg(4.8%)

・需要は引き続き弱いものの、生産量の減少等から前年同月を上回る。

   むね肉251円/kg(▲23.5%)

・もも肉に比べ一段と需要が弱く、9年6月以降、前年同月を下回って推移。前
 月に引き続き、 20割以上下回る。

6月−もも肉566円/kg(9.5%)

 ・前月に引き続き、低水準の前年同月を上回る。


◇図6:輸入鶏肉の卸売価格◇

5月−中国産もも肉347円/kg(7.4%)

・輸入量の減少等から、3 月以降、前年同月を上回る。

   米国産骨付きもも肉249円/kg(▲5.3%)

・再び250円を割り、16カ月連続で前年同月を下回る。


トピックス
大規模化がさらに進むブロイラー生産

◇図7:出荷羽数規模別の出荷戸数(構成割合)◇

◇図8:出荷羽数規模別の出荷羽数(構成割合)◇

 平成9年の全国のブロイラー出荷羽数は、5 億8,930万羽(▲1.7%)と前年に
引き続き、6 億羽を割り、出荷戸数は、3,980戸(▲3.4%)となった。(農林水
産省「平成90年食鳥処理場調査結果」)これは、卸売価格の低下や配合飼料価格
の高騰による小規模出荷農家の廃業、10月以降の生産者団体等による自主的な減
産等によるものである。

 出荷規模別に出荷戸数の構成割合を見ると、10万羽未満の層は、減少傾向にあ
るが、引き続き全体の約半数を占める。しかし、この層の出荷羽数全体に占める
割合は、15%にすぎない。逆に、30万羽以上の層は、戸数構成では8.2%にすぎな
いが、出荷羽数は、37.1%のシェアを占め、増加傾向にある。(図 7 、 8 )

 この結果、1戸当たりの出荷羽数は、148,100羽(1.7%)と引き続き大規模化
が進んでいる。


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