6月の需給動向

調査情報部調査情報第一課

国内の主要畜産物の短期需給動向を毎月トレースします
・原データは、巻末の参考資料を参照してください。
・()内の数値は、対前年増減率です。

  • ◇牛 肉 輸入量、3カ月ぶりに前年同月を大幅に上回る

     財務省の「貿易統計」によると、6月の牛肉輸入量(部分肉ベース)は、生鮮・冷蔵が20,708トン(29.1%)、冷凍が27,413トン(168.1%)となり、全体では48,175トン(82.9%)と、3カ月ぶりに前年同月を大幅に上回った。この結果、第一四半期では、124,907トンと前年同期を3.9%上回った。
  • ◇豚 肉 卸売価格(東京、省令)6カ月ぶりに500円台

     6月の枝肉卸売価格(東京、省令)は、1キログラム当たり573円(8.5%)となり、17年12月以降6カ月ぶりに500円台を上回った。枝肉価格は、全国的なと畜頭数の減少などから、5月後半から価格が上昇し、6月は、18年度安定上位価格の480円を大きく上回る価格となった。農林水産省生産局による7〜9月までの肉豚生産出荷予測は、対前年同期比99%となっており、しばらくは生産量の停滞が予想されている。
  • ◇鶏 肉 鶏肉生産量9カ月連続で、前年同月を上回る

     6月の鶏肉生産量は、106,691トン(1.8%)となり、9カ月連続で前年同月を上回って推移している。ブロイラー用ひなの出荷羽数は、18年4月に一時停滞したものの、16年11月以降長期にわたって前年同月を上回って推移しており、海外での鳥インフルエンザまん延の影響などから依然として生産意欲の高さがうかがえる。
  • ◇牛乳・乳製品 生乳生産量、4カ月連続で前年同月を下回る

     6月の生乳生産量は、都府県は366,213トン(▲1.8%)と7カ月連続で前年同月を下回り、北海道は323,679トン(▲1.2%)と、12カ月ぶりに前年同月を下回り、合計では、689,892トン(▲1.5%)と、4カ月連続で前年同月を下回った。  今年度の生乳生産については、牛乳乳製品の需給緩和が続いていることから、計画生産を実施しており、6月に入り、特に北海道で、この成果が出てきたものと思われる。

  • ◇鶏 卵 18年上半期の鶏卵生産量

     8月18日に公表された鶏卵流通統計によると、18年1月から6月の鶏卵生産量は123万3千トンとなり前年同期を0.2%上回った。これにより、同期に輸入された鶏卵を合わせた推定出回り量は129万トンとなり前年同期を1.0%下回った。


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