週報「海外駐在員情報」


平成18年10月24日号(通巻741号)


◎欧州委、2007年家畜疾病対策予算を承認 (full story)  
                                                             
【ブリュッセル駐在員 和田 剛 平成18年10月18日発】 欧州委員会は10月12日、2007年の家畜疾病対策予算を
承認した。EUの家畜疾病対策は、伝達性海綿状脳症(TSE)をはじめとする、家畜および人の健康に影
響を及ぼす家畜疾病の監視や撲滅などに取り組むものであり、2007年の予算総額は1億9,334万4千ユーロ
で、2006年当初予算に比べ4.3%の増額となっている。         

◎米国、バイオ燃料の生産技術に関する調査研究を推進(full story)

【ワシントン駐在員 唐澤 哲也 平成18年10月18日発】ジョハンズ米農務長官およびボドマン同エネルギー省長
官は10月11日、ブッシュ米大統領の先端エネルギーイニシアティブの推進を目的として開催した再生可能
燃料推進会議において、海外への石油依存度を縮小するため、トウモロコシをはじめ、大豆ミール、セル
ロースなどからのバイオ燃料の生産などに関する調査・開発計画に対し、総額1,750万ドルの資金を提供す
ることを公表した。近年、米国では、トウモロコシを主原料とする燃料用エタノールの生産が急速に拡大
している。                                                                                     

◎2005/06年度の酪農家経営、3期連続の増収(豪州) (full story)

【シドニー駐在員 横田 徹 平成18年10月18日発】豪州農業資源経済局(ABARE)は10月11日、酪農生産
の動向と密接に関連する2005/06年度(7〜6月)の酪農家経営状況(暫定値)を発表した。これによると、
酪農家の経営状況を現金収入から現金支出を除いた現金収益で見ると、生産者乳価の上昇などを背景に3
期連続の増収としている。また、最終的な農家営業利益では、現金収益の拡大を受けて2期連続の黒字とし
ている。
     
○豪州連邦政府、干ばつ対策で3億5千万豪ドルを追加支出



◎意欲的な豚の増頭計画に取り組むベトナム (full story)

【シンガポール駐在員 林 義隆 平成18年10月19日発】ベトナム農業農村開発省(MARD)は、同国におけ
る豚飼養頭数の増加に取り組むとともに、豚肉輸出量の増加を目標とすることを表明した。同国では現在、
推定で約2,800万頭の豚が飼養されているが、2010年の飼養頭数目標を現在より約18%増の3,300万頭に置く
としている。また、養豚場設備の近代化と新しい人工授精センターの設置などを計画するとともに、養豚経
営の規模拡大を進め、同国の大規模経営における豚の飼養頭数割合を、現在の25%から40%程度まで増加さ
せるとしている。    



◎チリ、アルゼンチン産乳製品に対し暫定SGを発動  (full story)

【ブエノスアイレス駐在員 横打 友恵 平成18年10月18日発】ロハス農相は10月6日、大統領の諮問機関である調
査委員会がアルゼンチン産の牛乳、粉乳およびゴーダチーズに対し23%に関税を引き上げる暫定セーフガー
ド(SG)を発動すると決定したことに満足の意を表した。                                                        
  全国生乳生産者連盟は、主に乳製品の国内在庫の増加と安価なアルゼンチン産乳製品の輸入増加によって
本年8月頃から引き起こされた生乳生産者価格の下落を抑えるため、SGの発動を要請しており、これを考
慮したものとみられる。 





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