鶏 肉



◇図1:鶏肉の生産量◇

 8月−92,693トン(▲0.7%)
 ・8月は前年同月を7カ月ぶりに下回り、国産品在庫も23,057トン(▲10.9%)と前
   年同月をかなりの程度下回った。
 ブロイラー用ひなえ付け羽数−53,910千羽(▲0.9%)
 ・前年同月とほぼ同水準で推移。
 ・ひな出荷見通しでは、前年同月比で、9月1%、10月▲4%、11月0%(9月上旬聞き
    取り)。

◇図2:鶏肉の輸入量◇

 8月−42,093トン(▲2.1%)
 ・中国産は8月19日付けで輸入鶏肉等の輸入一時停止が解除され、144トン(▲98.5
    %)冷凍品が輸入された。
 ・タイ産は15,680トン(27.3%)と中国産輸入停止の影響で、大幅に上回る。
 ・米国産は5,093トン(▲1.1%)とわずかに下回る。
 ・ブラジル産は前年同月を大幅に上回り、20,354トン(33.1%)。
 ・全体としては、中国産の減少をタイ産とブラジル産でカバーする形となった。	

◇図3:鶏肉の調製品輸入量◇

 8月−18,502トン(0.7%)
 ・中国産(▲15.8%)及び米国産(▲26.2%)はかなり大きく下回るものの、タイ産
   (31.2%)が大幅に前年同月を上回ったため、全体で前年並みとなった。

◇図4:鶏肉の推定出回り量◇

 8月−131,770トン(▲1.2%)
 ・国産品は、95,459トン(3.5%)。
 ・輸入品は、36,311トン(▲11.8%)。
 ・全体では前年度を1.2%下回る。

◇図5:鶏肉の家計消費量(1人当たり)◇

 8月−276g/人(1.1%)
 ・BSEの代替需要も終わり、需要の伸びはさして望めないものの、前年同月と同水準と
    なった。
 7月の加工仕向肉量−3,944トン(▲13.4%)
 ・輸入鶏肉の在庫減により、輸入物の加工仕向量が減少している。
 ・国内物は3,129トン(2.0%)、輸入物は815トン(▲45.2%)と中国産鶏肉の輸入一
    時停止により輸入物の減少が大きい。

◇図6:鶏肉の推定期末在庫量◇

 8月−104,277トン(▲24.7%)
 ・国産品は、13カ月ぶりに前年同月を下回り、8月は23,057トン(▲10.9%)。
 ・輸入品は、7カ月連続で前年同月を下回り8月は81,220トン(▲27.9%)。

◇図7:国産鶏肉の卸売価格(東京)◇

 8月−もも肉502円/kg(▲19.0%)
 ・前年同月を大幅に下回り、値下がりが続いている。
    むね肉233円/kg(9.4%)
 ・前年同月をかなり上回った。 5 月12日以降中国からの鶏肉の一時停止により市況は
    上向きを見せている。
 9月−もも肉551円/kg(▲15.2%)
 ・前年同月を大幅に下回ったが、前月を49円上回り値上がりした。
      むね肉224円/kg(8.2%)
 ・3カ月連続で前年同月を上回った。

◇図8:輸入鶏肉の卸売価格◇

 8月−米国産骨付きもも肉318円/kg(8.9%)
 ・5月12日からの中国産の輸入一時停止により、輸入品の値上がりが続いている。
 9月−米国産骨付きもも肉319円/kg(9.2%)
 ・8月17日からの処理分につき中国産の輸入一時停止は解除されたが、輸入品の値上がり
    が続いている。

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