需給動向 国内 |
農林水産省「牛乳乳製品統計」によると、平成20年6月のバターの生産量は、6,058トン(前年同月比3.5%減)となり、4カ月連続で前年同月を下回った。生産量の減少を背景に推定期末在庫量も前年同月を下回って推移しており、6月末は約21,900トン(同10.3%減)となった。この結果、推定出回り量は約6,800トン(同4.2%減)となっている。品目別バター在庫量(国内乳業メーカー等14社計)を見ると、6月は18,969トン(同12.5%減)と前年同月をかなり大きく下回っているものの、家庭用のバター在庫量は前年同月を大幅に上回る1,526トン(同34.6%増)となっている(巻末資料参照)。 6月の脱脂粉乳の生産量は、4カ月連続で前年同月を下回る12,376トン(同11.6%減)、推定期末在庫量は約42,100トン(同35.6%減)となり、推定出回り量は13,600トン(同23.5%減)となった。 乳製品の国際需給がひっ迫し、国際価格の高値が続く中、バター、脂肪粉乳ともに国産需要が高まっているものとみられ、大口需要者価格の上昇が続いている。バターの大口需要者価格の推移を見ると、3月に15年ぶりの1,000円台となるキログラム当たり1,016円(同7.6%高)となり、6月は1,091円(同15.4%高)となった(図6)。脱脂粉乳も同様に、4月以降、18年ぶりの高値となる25キログラム当たり14,000円台となり、6月は同14,646円(同12.3%高)となった(図7)。 図6 バターの生産量と大口需要者価格の推移 図7 脱脂粉乳の生産量と大口需要者価格の推移 |
元のページに戻る