需給動向 国内 |
全農「畜産販売部情報」によると、平成20年12月の鶏卵卸売価格は207円/パックとなり、標準取引価格204.21円を上回った。20年度(4−12月)平均では、200円と前年同期に比べ21.0%高くなった。 また、1月は年末年始の休市で生産者サイドに溜まった鶏卵は、休み明けの市場に大量流入してくるため卸売価格は通常下落するが、前年同月比10.4%高の149円(速報値)となった(図5)。
さらに、農林水産省「鶏ひなふ化羽数」による採卵用ひなえ付け羽数は前年度を下回って推移しており、農林水産省食肉鶏卵課集計の廃鶏羽数は、前年度を上回って推移していることから、計画的な生産が行われていることも、価格が安定している下支えする要因と考えられる。 農林水産省「農業経営統計調査」では、平成19年度の採卵養鶏経営の1戸当たり農業粗収益は3,685万円(前年度比8.2%増)と前年度を上回ったが、農業経営費は3,351万円(同13.3%増)となったことから、農業所得は334万円と前年度比で25.3%も減少した。 平成20年度も飼料価格高騰により、平成19年度よりさらに厳しい経営を強いられているとも言われていることから、今後も生産者による計画的な生産がなされることが重要である。 |
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