需給動向 国内

◆牛乳・乳製品◆

成分調整牛乳生産は24カ月連続で前年同月を上回る


◇絵でみる需給動向◇


 農林水産省「牛乳乳製品統計」によると、平成20年12月の生乳生産量は、北海道327,465トン(前年同月比2.1%増)、都府県333,997トン(同3.8%減)となり、全国では前年同月を6,487トン下回る661,462トンと(同1.0%減)となった。前年同月と比べ都府県の生乳生産量は、実数で約13,500トン減少しているが、そのうち関東・九州地域の減少が多く合わせて4割に当たる約5,300トンとなっている。なお、北海道の生乳生産量の割合は49.5%と前年同月と比べ1.5ポイント増加した。

 一方、飲用牛乳等の生産量を見ると、314,949キロリットル(同1.4%減)と前年同月を下回っているものの、加工乳・成分調整牛乳の生産量は36,343キロリットル(同4.1%増)と2カ月連続で前年同月を上回った。そのうち特に成分調整牛乳は、22,559キロリットル(同25.7%増)と大幅に増加し、19年1月以降24カ月連続で前年同月を上回って推移しており、年度累計(4−12月)でも前年同期を23.4%上回るなど好調に推移している。

 また、牛乳等の消費動向について、(社)日本酪農乳業協会公表のPOSレジ通過客数千人当たりの購買数量によると、12月の牛乳の販売数量(普通牛乳、低温殺菌牛乳;1リットル紙パック)は前年同月比5.3%減少と9カ月連続で前年同月を下回っているのに対し、成分調整牛乳では12月は同73.6%増加と大幅に上回った。成分調整牛乳の小売価格は、1リットル紙パック165.0円(同0.4%安)と18年4月以降前年同月を下回って推移している。

図4 牛乳等生産量対前年同月比

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