需給動向 国内 |
農林水産省が公表した「平成21年度チーズ需給表」によると、チーズの総消費量は、252,620トン(前年度比6.2%増)と2年ぶりの増加となった。これは、輸入価格の下落などを反映したものとみられる。 総消費量の内訳を見ると、直接消費用ナチュラルチーズは前年度をかなりの程度上回る140,436トン(同6.0%増)と2年ぶりに増加し、プロセスチーズにおいても、112,184トン(同6.6%増)と4年ぶりに前年度を上回った。 一方、供給量を見ると、国産ナチュラルチーズ生産量は、21年度は10月にチーズ乳価の値下げがあり、45,007トン(同4.5%増)と5年連続の増加となった。このうち、直接消費用ナチュラルチーズは、19,729トン(同2.4%減)とやや減少したものの、プロセスチーズ原料用は25,278トン(同10.5%増)とかなりの程度の増加となった。 また、輸入ナチュラルチーズは、プロセスチーズ原料用が62,237トン(同5.4%増)と5年ぶりの増加となり、直接消費用は120,707トン(同7.5%増)とかなりの程度増加し、総量では182,944トン(同6.7%増)となった。 この結果、国産の割合はチーズの総消費量に対しては19.1%と前年度と比べ0.3ポイント低下したが、プロセスチーズの原料用では28.9%と前年度に比べ1.0ポイントの上昇となった。
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