需給動向 国内

◆牛乳・乳製品◆

23年度上半期の生乳生産量、8年連続で前年同期を下回る


◇絵でみる需給動向◇


 農林水産省牛乳乳製品統計によると、平成23年度上半期(4月〜9月)の生乳生産量は、375万2千トン(前年同期比4.0%減)と8年連続の減少、過去20年間で最大の下げ幅となった。地域別に見ると、北海道が同1.7%減の195万7千トンとわずかな減少にとどまったが、都府県が同6.4%減179万5千トンとかなり減少した。さらに都府県を地域別に見ると、東日本大震災の影響を受けた東北が同12.8%減、関東が同6.9%減、また、例年より早い梅雨明けとなり記録的猛暑の影響を受けた北陸が同8%減、近畿が同7.2%減と減少幅が大きかった。

 生乳の用途別処理量は、生乳生産量の減少から、牛乳等向け(乳飲料、発酵乳及び乳酸菌飲料含む)が210万1千トン(同1.7%減)、乳製品向けも161万8千トン(同6.9%減)とともに減少した。また、牛乳等生産量の内訳をみると、飲用牛乳等生産量のうち牛乳は157万4千キロリットル(同0.8%増)とわずかに増加したが、加工乳は10万1千キロリットル(同21.1%減)、成分調整牛乳は20万1千キロリットル(同12.7%減)と減少幅が大きかった。一方で、乳飲料については69万3千キロリットル(同6.3%増)と平成19年度に次いで多い生産量となった。これは生乳生産量の減少による生乳の不足感から牛乳の安定供給を最優先し、成分調整牛乳など生乳を主原料とする製品の製造を控え、乳製品等を原料とする乳飲料の生産を増やしたことや、牛乳と比較し安価な乳飲料の市場が拡大傾向にあることが要因と見られる(図3)。

図3 牛乳等生産量(前年同月比)

 また、23年度上半期における主要乳製品の生産量を見ると、生乳生産量が減少する中、チーズやクリームが堅調だったことから、バターが前年同期比18.6%減の2万9千トンと大幅に減少、脱脂粉乳が同15%減の6万2千トンとかなり大きく減少した。なお、機構は今年度、カレントアクセスによるバター1万1千7百トンの輸入を実施し、11月までに売り渡しが行われ、さらにバターの十分な供給量を確保する観点から、8月中旬、バター2千トンの追加輸入入札を実施した。


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