需給動向 国内

◆牛 肉◆

牛枝肉卸売価格は低迷、新マルキン事業は引き続き補てん金を交付


◇絵でみる需給動向◇


 

 農林水産省「食肉流通統計」によると、東京市場の牛枝肉卸売価格は、7月下旬に牛肉から暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された影響により急落、8月は一時回復したものの、9月に再び下落、10月はさらに下落し、和去勢A−4がキログラム当たり1,340円(前年同月比20.2%安)、交雑去勢B−3が同781円(同36.4%安)、乳去勢B−2が同361円(同45.3%安)となった。

 一方、大阪市場における10月の卸売価格は、和去勢A−4が同1,665円(前年同月並み)、交雑去勢B−3が同1,152円(同5.6%安)と比較的安定して推移した(図1)。

図1 牛枝肉卸売価格(東京市場及び大阪市場)の推移
資料:農林水産省「食肉流通統計」
 注:23年7月の乳去勢B−2(東京市場)については取引実績がない。

 機構が実施している肉用牛肥育経営安定特別対策事業(新マルキン事業)では、7月以降10月までの毎月、第1四半期(4〜6月)と同様、「肉専用種」「交雑種」「乳用種」のすべての品種で補てん金の交付を行った。10月の1頭当たりの収益性を見ると、肉専用種は粗収益が736,177円、生産費が842,281円、交雑種は同426,444円、618,559円、乳用種は同240,623円、354,443円となり、すべての品種で生産費が粗収益を大きく上回った。こうしたことから、10月の補てん金単価は、肉専用種が前月比11,500円増の1頭当たり84,800円、交雑種が同45,500円増の153,600円、乳用種が同17,100円増の91,000円と前月に比べ、いずれも大幅に増加した。機構では、第2・第3四半期(7〜12月)の補てん金について、牛肉・稲わらからの暫定規制値等を超えるセシウム検出に関する緊急対応策として、月毎に支払う方式とし、肥育経営の安定を図っている。


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