2007年と畜頭数は増加したものの、牛肉生産量は減少豪州統計局(ABS)の統計に基づく2007年(1〜12月)の牛肉生産量(子牛肉を含む)は、過去最高を記録した前年に比べ0.4%減少したが、引き続き218万トンと高い水準となった。また、と畜頭数(子牛を除く)は、810万頭と前年に比べ若干増加したものの、内訳を見ると肥育期間の長いグレインフェッドなどの雄牛のと畜が減少し、雌牛のと畜が増加した結果、1頭当たり枝肉平均重量は前年を同約3キログラム下回る267キログラムとなった。雌牛のと畜頭数は前年比6.3%増の384万頭で、と畜頭数全体に占める割合では47.8%と前年に比べ2.8ポイント増となった。 州別の牛肉生産量を見ると、ニューサウスウェールズ(NSW)州は同3.6%増の46万8千トン、ビクトリア(VIC)州は同4.5%増の37万9千トン、西オーストラリア(WA)州では同4.3%増の11万9千トンと干ばつによる放牧環境の悪化などによる出荷頭数の増加に伴い生産量を増加させた。一方、豪州最大のフィードロッド生産地であるクィーンズランド(QLD)州では、2007年後半に穀物価格の高騰を受けグレインフェッド牛肉の生産が減少したことなどから、生産量は同4.2%減の106万5千トンとなった。 州別牛肉生産量の推移
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