ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成12年8月29日号(通巻450号)


EU委、食品衛生規則の改定を提案(full story)

【ブラッセル駐在員 島森 宏夫 8月24日発】EU委員会は、先月、既存の食
品衛生規則を改定・強化する提案を発表した。農家の家畜飼養管理段階でも、家畜
の疾病・治療記録などを義務付けるなど、すべての食品製造者の責任を強化し、農
場から消費者の食卓までの一貫した衛生管理を図ることを提案している。同提案は
今後、理事会および欧州議会で共同審議される予定である。


USDA、家畜排せつ物の発生状況を公表(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 8月24日発】米農務省(USDA)は先ご
ろ、畜産経営体における家畜排せつ物の発生状況に関するレポートを公表した。こ
れによると、経営内農地への還元可能量を超える家畜排せつ物の発生量(窒素換算)
は、全体の約6割にも上り、また、こうした余剰窒素量の約3割が、養鶏の盛んな
南東部において発生しているという。経営の内外における適正な処理・利用の重要
性と併せて、環境規制強化の必要性も改めて浮き彫りにしている。


牛乳の卸・小売り販売競争がし烈化(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 野村 俊夫 8月23日発】7月1日から飲用向け生乳の取引
が自由化された豪州で、8月16日、国内最大のスーパーマーケットチェーンが、
飲用乳メーカーとの供給契約の更新を機にプライベートブランド牛乳の小売価格の
大幅な引き下げを実施した。この動きは、今後、各方面に多大な影響を及ぼすとみ
られており、業界再編の第一歩として注目されている。


タイ最大手の畜産企業、新規畜種導入の取り組み(full story)

【シンガポール駐在員 宮本 敏行 8月24日】タイ最大手の畜産総合企業チャ
ロン・ポカパン社は、新たな食肉輸出を念頭に置いた新規畜種導入の試みとして、
山羊やダチョウに白羽の矢を立てた。畜産業としての定着には未知数の部分も多い
ものの、同国の食肉輸出の主力である鶏肉の輸出が伸び悩む中、それを補完し得る
ものとして注目される。


アルゼンチン農牧展で農牧庁長官が農業対策演説(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 浅木 仁志 8月24日発】ブエノスアイレス市で開
催されていた国際農牧工業展でベロンガライ農牧庁長官は、アルゼンチンの農業セ
クターが抱える多くの問題に対し、具体的な対策と今後の指針を公式演説の中で発
表した。

 

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