ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成13年12月4日号(通巻511号)


口蹄疫の影響で大きく落ち込む牛肉生産(イギリス)(full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 11月29日発】イギリスの食肉家畜委員会(MLC)
は先般、2002年までの牛肉需給見込みを公表した。これによると、口蹄疫(FMD)
発生の影響でと畜された牛は、総飼養頭数の約7%に当たる80万頭に上るとみられ
る。牛群再建のための保留増加などにより、若齢牛、特に未経産牛のと畜が減少す
る結果、2001年の牛肉生産量は前年比10.2%減、2002年には同7.4%減とさらに落
ち込むものと予測されている。


米農務省、養豚経営を対象にした保険プログラムを試行(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 11月29日発】米農務省(USDA)は11月21日、
豚価低下時のリスク管理対策として、アイオワ州の養豚経営を対象にした2つの保
険プログラムの試行を決定した。これらは、昨年6月に成立した農業リスク保護法
に基づく、畜産分野としては初めての保険プログラムであり、その成果いかんによ
っては、対象となる畜種や地域の拡大なども想定される。


輸出拡大を目指す豪州豚肉業界(full story)

【シドニー駐在員 粂川 俊一 11月29日発】今年7月に豪州豚肉主要3団体が統
合し、活動を開始したオーストラリア・ポーク・リミテッド(APL)が11月1
9日、初めての年次総会を開催した。その中で、豪州豚肉産業は90年代後半から
の重要な構造変化が非常に良い形で引き続いていると総括し、今年の豚肉輸出は全
期間にわたって高いレベルで推移しており、特にシンガポールや日本への輸出強化
によって、年間輸出額2億豪ドル突破へ期待がかかるとしている。


シンガポール向けに初生ひな輸出を開始(タイ)(full story)

【シンガポール駐在員 小林 誠 11月29日発】タイ鶏卵生産・流通・輸出協会に
よれば、チャロン・ポカパン(CP)社はシンガポールから10万4千羽の初生ひな輸
出を受注し、今後も継続的に輸出することが期待されている。タイは、これまでシ
ンガポール向けの初生ひなや鶏卵の輸出実績がほとんどなく、国内の鶏卵消費が伸
び悩む中、高い収益性が期待できるシンガポール向けの輸出に期待が高まっている。


2001年1〜10月の農産物輸出は大幅増加(ブラジル)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 11月29日発】開発商工省貿易局がまとめ
たブラジルの貿易動向によると、ブラジルの2001年1〜10月の一次産品の輸出額
(FOBベース)は、前年同期比23.7%増の133億ドル(約1兆6,359億円)となっ
た。中でも、大豆、大豆かす、トウモロコシ、鶏肉、牛肉、豚肉などの主要農産物
は大幅に増加している。農産物輸出の増大などにより、2001年の貿易収支は、94
年以来7年ぶりの貿易黒字となることが見込まれている。

 

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