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再び減少した2002年6月の豚飼養頭数(EU)(full story) 【ブラッセル駐在員 関 将弘 12月5日発】 EU統計局が先ごろ発表した資料によ ると、2002年6月のEU15カ国における豚の飼養頭数は、前年同期比 0.9%減の1億 2,016万4千頭となった。豚の飼養頭数は99年以降、減少が続いていたが、前回調査 (2001年12月時点)ではわずかに増加したことから、この傾向に歯止めがかかったと 思われるものの、オランダやベルギーなどにおける環境問題などの影響により、今回 調査では、再度減少した。
統計で見るオーガニックの状況(米国) (full story)【ワシントン駐在員 道免 昭仁 12月5日発】 オーガニック食品の生産・表示・認証等 に関する連邦規則は、本年10月21日から施行され、すでに一部スーパーなどにおいて 「米農務省(USDA)認定マーク」を表示した食品を購入することができる。こうした 中、USDA経済調査局(ERS)は、2001年にオーガニック認定された農地面積などを 「Agricultural Outlook(11月号)」で公表した。畜産関係では、肉用鶏(七面鳥 を含む)と乳牛の認定頭羽数が多い。
干ばつの影響で2002/03年度の夏穀物も減産予測(豪州)(full story)【シドニー駐在員 粂川 俊一 12月5日発】 豪州農業資源経済局(ABARE) が12月2日に発表した穀物レポートによると、長引く干ばつの影響で、作付け期を迎 えた 2002/03年度の夏穀物は、作付け面積が大幅に減少すると予測された。一方、冬 穀物は現在収穫期を迎えているが、同レポートを発表するたびに下方修正されており、 今回は前回の予測をさらに26万8トン下方修正し、94/95年度以来最も低いものとな ることを予測している。
余乳問題が再び深刻化(タイ)(full story)【シンガポール駐在員 小林 誠 12月5日発】 タイでは、輸入乳製品による還元 乳製品の方がコストが低いことから生乳の利用が進まず、酪農は常に余乳問題に悩ま されてきた。昨年、学乳への生乳100%使用が義務付けられたことにより、余乳問題 も一旦沈静化したかに見えたが、このところの原料乳製品の国際価格の低下により、 還元乳の利幅が拡大したことから、国産生乳使用義務の遵守が危うくなっており、余 乳問題が再び深刻化している。
好調を維持するブラジルの牛肉輸出 (full story)【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 12月4日発】 ブラジル開発商工省貿易局による と、2002年1〜10月における同国の牛肉輸出量(製品重量ベース)は、前年同期比 14.5%増の46万6千トンとなった。また、米農務省によると、ブラジルの牛肉輸出 量(枝肉重量ベース)は、2002年が12.0%増の83万8千トン、2003年が10.4%増の 92万5千トンと予測され、輸出が好調な背景としては、レアル安、低い生産コスト、 同国の口蹄疫清浄化に対する外国からの信頼性の高まりなどが挙げられている。