ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成14年5月14日号(通巻530号)


EUの牛飼養頭数、6年連続で減少(full story)

【ブラッセル 山田 理 5月8日発】EU統計局(EUROSTAT)は先般、
牛の飼養頭数および牛肉生産予測を公表した。これによると、2001年11月または12
月時点のEU15カ国の牛飼養頭数は、前年同期を1.2%下回る8,030万6千頭となり、
96年以降、6年連続の減少となった。一方、2002年の牛のと畜頭数は、成牛価格の
回復に伴い、農場に保留されていた牛等の出荷が増加することから、前年に比べて
4.5%増加するとみられている。


新農業法案が両院を通過、いよいよ成立へ(米国)(full story)

【ワシントン 渡辺 裕一郎 5月9日発】上下両院で調整が行われていた新農業
法案が、4月26日の両院協議会での合意を経た後、5月2日に下院本会議を、5月
8日に上院本会議をそれぞれ通過した。すでに、ブッシュ大統領も本法案に署名す
る意向を明らかにしており、近日中にも成立の運びとなっている。今週は、この最
終法案の畜産分野に関係する主なポイントを整理してみた。


フィードロット飼養頭数が回復の兆し(豪州)(full story)

【シドニー 幸田 太 5月9日発】豪州フィードロット協会(ALFA)は5月
7日、豪州食肉家畜生産者事業団との共同調査による四半期ごとの全国フィードロ
ット飼養頭数調査の結果を発表した。これによると、総飼養頭数は2002年3月末時
点で65万4千頭となり、日本でのBSE発生で影響を受けた昨年12月末時点の調査
時よりも3%増加し、フィードロットでの飼養頭数の早期回復と仕向け先の多様化
が進んでいることが示されたものとしている。


鶏肉および鶏卵価格の暴落が深刻化(マレーシア)(full story)

【シンガポール 宮本 敏行 5月9日発】マレーシアでは3月初旬以降、供給過
剰による鶏肉および鶏卵価格の暴落が深刻化している。マレーシア家畜生産者協会
(FLFAM)は、急増する鶏肉等の輸入がこの問題の元凶になっているとして、
国内取引消費者行政省に事態を打開するための対応策を求めている。鶏肉および鶏
卵は同国の基幹畜産物であるだけに、業界からは早急な打開策を望む声が高まって
いる。


再開されたEU向け高級牛肉の輸出が好調(亜)(full story)

【ブエノスアイレス 犬塚 明伸 5月7日発】今年2月に再開されたEU向けア
ルゼンチン産高級牛肉の輸出量は、2月が約1,600トン、3月が約4,600トン、4月
が約6,700トン(速報値)となっており、2000年の月平均約2,200トンと比較すると
かなり輸出されている。

 また、1kg当たりのFOB価格は、2000年は平均7.2ドル/kg(約922円:1ドル=128
円)であったが、2002年2〜3月の平均は3.8ドル/kg(約486円)となっている。

 

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