ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成15年12月2日号(通巻605号)


EU委、新加盟国の加盟にはさらなる努力が必要と報告(full story)


【ブリュッセル駐在員 山ア 良人 11月26日発】EU委員会はこのほど、新加盟国
(中・東欧等諸国)のEU加盟に向けた準備状況の総合的監視 (monitoring)レポー
トを発表した。これによると、新加盟国が2004年5月1日のEU加盟に向けた法体系
の整備はおおむね整っている。しかし、まだ加盟国として完全な恩恵を享受するため
に、解決を急がなければならない問題がある国もあると報告している。

カナダ農業食品省、と畜促進プログラムを公表(full story)


【ワシントン駐在員 犬飼 史郎 11月26日発】 バンクリフカナダ農業食品大臣は、
11月21日、老廃牛のと畜に対し、1頭当たり最大で320カナダドル(約2万6,900円)
の助成をすると畜促進プログラムを公表した。このプログラムは、米国への30カ月齢
以下の肥育牛および肥育素牛の輸出再開に向けた国内環境を整えるとともに、乳用種
をはじめとする老廃牛の農場でのと殺を減らすことを目的としている。

MLA総会、堅調な需要の維持などが今後の課題(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 井上 敦司 11月27日発】 豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)
は11月19日、パースで年次総会を開き2003/04年度の役員の選出や予算などを審議し
た。今年度の予算の特徴は、研究開発費が大幅に増えた反面、販売促進費の割合が減
少したことである。また、MLAは総会の中で堅調な需要の維持や市場アクセスの改
善、食品の信頼性の保持など食肉家畜産業の今後の課題について述べた。

堅調な成長を持続する農畜産業(フィリピン)(full story)

【シンガポール駐在員 斎藤 孝宏 11月26日発】  フィリピン農務省の発表によれば、
2003年第1〜第3四半期の農畜水産業の総生産額は前年同期比 2.9%の増加となった。
農務省は、第3四半期の台風の影響が米の生産にプラスの影響を与えたとしたが、農
作物の生産額の伸びは 2.3%と総生産額の伸びを下回った。畜産部門の伸びは 3.4%
と全体の平均を超えているが、豚の農家出荷価格は低いままに据え置かれている。一
方、鶏の農家出荷価格は上昇しているが、昨年の価格低下の反動と見られる。

ブラジル政府、新農地改革計画を発表(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 11月26日発】 ブラジルのロセット農地開発相は11
月21日、首都ブラジリアに結集した農地開放運動組織に属する農民約4千人を前に、
「国家農地改革計画」の概要を発表した。この新たな農地改革計画には、2003年〜06
年の実施目標として、@40万家族の新規入植 A正式の地券がない土地に定住する50
万家族に対する地券の付与 B13万家族に対する土地購入資金の融資 −などが掲げら
れている。
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