ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成15年11月11日号(通巻602号)


2004年度EU農業予算、本年夏の猛暑の影響により減額(full story)

◎ CAP規則の改正案を再度提案

【ブリュッセル駐在員 関 将弘 11月5日発】 EU委員会は10月29日、2004年度
の共通農業政策(CAP)に関する予算の修正案を提出した。修正の内容は、予算額
を本年5月に示したものに比べ、約11億ユーロ(約1,377億円、1ユーロ=126円)減
額するものである。予算額を減額することとなった主な理由は、本年夏の猛暑により、
穀物の収穫量が減少し、結果的に補助金付き輸出が減少すること等による。

USDA、カナダからの生体牛輸入再開の規則案を公表(full story)

【ワシントン駐在員 道免 昭仁 11月5日発】 米農務省(USDA)は10月31日、牛
海綿状脳症(BSE)に関する改正規則案を公表した。規則案では、BSEに対する必要な
措置などが適切に行われているBSE発生地域を米国へのBSE侵入リスク最小限地域とし
、この地域からの反すう動物およびこれらから生産される製品の輸入を条件付で認め
るとする内容となっている。USDAは、少なくともカナダはこのリスク最小限地域に該
当するとしている。なお、USDAでは、今回の規則案に対する60日間のパブリックコメ
ント期間を設けた上で改正規則案の再検討を行い、規則を制定するとしている。

干ばつ緩和でフィードロット飼養頭数が減少(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 粂川 俊一 11月5日発】 豪州フィードロット協会(ALFA)
は10月29日、豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)との共同調査による四半期ごとの
全国フィードロット飼養頭数調査の結果を発表した。これによれば、総飼養頭数は
2003年9月末時点で61万頭と、肥育素牛のひっ迫した供給を背景に前回調査(6月末
時点)から9%減少し、3期連続で減少を記録するとともに、2000年12月末以来最も
低い飼養水準となった。なお、仕向け先については再び輸出向け頭数が国内向け頭数
を上回り、従来のパターンに戻っている。


2003年水産・畜産フェア開催(ミャンマー)(full story)

【シンガポール駐在員 木田 秀一郎 11月5日発】 10月31日〜11月4日の5日間の日
程で、首都ヤンゴンの貿易センターにおいて第2回ミャンマー水産・畜産フェアが開
催された。同フェアは同国商務省のフェア開催委員会と畜水省との共催で今年2月に
開催される予定であったが、同月に金融機関への信用不安により暴動の危険性が高ま
ったため、無期限で延期されていた。このフェアでは海外投資家へビジネスチャンス
を提供し、水産・畜産業の振興に資すること等を目的としている。

2003/04年度の主要穀物生産状況調査を発表(ブラジル)(full story)

◎ ブラジル政府、GMに関する法案を提出

【ブエノスアイレス駐在員 犬塚 明伸 11月5日発】ブラジル国家食糧供給公社(CON
AB)は10月23日、2003/04年度の主要穀物生産状況に関する第1回の調査結果を発
表した。主要穀物(油糧種子を含む14品目)の作付面積は前年度比3.0〜5.4%増の
4,520〜4,630万へクタール、生産量は同1.5〜4.2%増の1億2,440万〜1億2,770万ト
ンの範囲になると予測されている。
 品目別の作付面積の動向は、第1期作トウモロコシが前年度比3.1〜5.5%減の910
〜940万ヘクタール、大豆が同8.5〜12.2%増の2,010〜 2,070万へクタールと見込ま
れている。
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