ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成16年10月5日号(通巻644号)


◎ポルトガル産の牛肉など、輸出再開へ (full story)

【ブリュッセル駐在員 山崎 良人 平成16年9月29日発】EUのフードチェーン・家畜衛生常設委員会は9
月21日、1998年から実施しているポルトガルからの生きた牛、牛肉、牛肉製品などの輸出禁止措置を解
除するという欧州委員会の提案を承認した。同国での牛海綿状脳症(BSE)対策の確実な実施、同国
でのBSE発生件数の減少を理由として挙げている。この承認により、同国からの牛肉などの輸出は、
イギリスを除くほかのBSE発生加盟国と同じ条件で輸出再開となる見込みである。

◎カナダ政府、BSEサーベイランス調査頭数を拡大 (full story)

【ワシントン駐在員 道免 昭仁 平成16年9月29日発】カナダ食品検査庁(CFIA)は9月17日、2005年
以降のBSEサーベイランス調査頭数の拡大を行うことと調査拡大に伴うカナダ政府の財政的支援につ
いて発表した。本年実施しているサーベイランス調査頭数は年間最低8,000頭としているが、これを年
間30,000頭まで拡大するとしている。また、調査実施に協力する農家などへの財政的支援のため、今後
2005年末までに410万カナダドル(約3億6,100万円、1カナダドル=88円)を歳出する予定であるとし
ている。

◎肉牛生産者、トップ25を発表(豪州) (full story)

【シドニー駐在員 横田 徹 平成16年9月28日発】 豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)はこのほど
、2003年の肉牛生産者上位25社を発表した。今回の発表は2001年に続くもので、干ばつの影響や規模拡
大による生産力の強化など肉牛生産者間での合併、買収が進んだことから、新たに13社がランクインし
た。

◎好調な農業生産と進展する貿易交渉(フィリピン)(full story)

【シンガポール駐在員 斎藤 孝宏 平成16年9月22日発】 フィリピン農務省が発表した2004年上半期の農
業統計によると、同国農業部門(水産含む)全体の生産額は前年同期比6.6%増の成長を示した。畜産
部門の成長率は今年第1四半期に比べわずかに減速した結果となった。このような中で現在同国とわが
国の間で行われている経済連携協定(EPA)交渉では、主に物品貿易の自由化に関し意見に隔たりが
あるとされ、畜産分野では国内生産者団体が鶏肉の市場開放に期待しており、農務省に対し市場開放要
求品目に加えるよう要望している。

◎アルゼンチン、大豆に関する品質基準を改正 (full story)

【ブエノスアイレス駐在員 犬塚 明伸 平成16年9月28日発】 アルゼンチン農牧水産食糧庁(SAGPyA)は、大
豆の品質基準に係る決議801/2004号(2004年9月1日付け)を9月7日に公布した。当基準の目的は、
大豆油および大豆穀粒の輸出製品に係る競争力強化のため、国内市場における取引基準を定め大豆品質
を向上させることが主である。なおこの基準は2005年1月3日から施行されることになっている。




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